KACをジャックします!⑨
ぺんぺん草のすけ
第1話 猫って、手洗わないよねぇ~
さて、今年もやってきました!
えっ? 何が!
決まっているじゃないですか! KACですよ! KAC!
『KAC2022 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022~』 が今年も始まりました。
去年の本作はボヤッキーシリーズとして、リワードの有効期限の撤廃を寿限無を交えて訴えてまいりました!
体制に物申す!
いいですね~
やはり風刺はいい!
まぁ、言論に対して比較的自由なスタンスのカクヨムだからこそ許してもらえるテーマだったのでしょうけどね。
えっ? この入り方、前回のものと一緒だって?
いいじゃないですか!
こうでもしないと、文字数稼げないでしょ!
こう見えても私、かなり忙しいんですよ!
こんなの可愛い子猫ちゃんみたいなもの!
ダメ! 絶対! 猫ふんじゃダメ!!
という事で、前回同様にグルメ記事でも書くか!
サザエとワカメのブルゴーニュ風タマのタマタマシャブリ(白)!
妖怪紅白猫が作るチョコ棒混ぜ混ぜ!てこね寿司!
しかし、ホントに腹立つわ!
え⁉ 何がって?
聞いてください!
ついこの間の話ですよ。
仕事場の窓からは一つの家の庭先が見えるんですが……
その庭先で裸の男と女が激しく抱き合っていたんですよ。
いや、抱き合うというより、男が一方的に女を激しく犯しているって感じ。
クソっ!
それを覗く俺の指が窓枠を強くつかんでは小刻みに揺らす。
あんなカワイ子ちゃんと……許せん!
俺なんか! 俺なんか! ここ最近、ご無沙汰なんだぞぉ!
しかも昼ですよ! 昼!
まっ昼間の時間から庭先で! 青姦ですよ! 青姦!
破廉恥な!
俺だってそんなプレーやったことないのに! うらやましい!
男は女の背後から馬乗りになると、腰を女のオマーンめがけて激しく何度も打ち続けた。
そのたびに、女の柔らかい毛がふわりふわりと優しく揺れ動く。
男の下で恍惚な表情を浮かべた女は、さらに高く突きあげた腰を物欲しそうに振っておねだりをする始末。
どうやら男は俺がのぞいていることに気付いたようだ。
ジッとこちらを見つめる鋭い視線。
だが、その勝ち誇ったかのような目は、俺から見ても切れ長で格好いい。
クソっ! コイツ……モテるやろな……
そんな男は、なおも腰を振り続けていた。
それどころか、その動きをさらに早める。
遂に感極まった女。
ブルっとひとつ身震いしたかと思うと、大きな喘ぎ声をあげた……
「にゃぁごぉぉぉ~」
春先は発情期。
どこもかしこも猫の鳴き声!
うるさいねん!
だから俺は、窓を開けてそこら辺に転がっていたマリを投げつけてやった。
こう見えても俺はコントロールはいい方だ。
マリは猫の上をかすめることもなく庭の隅へと飛んでいった。
それを見たオス猫は慌ててメス猫から飛びのいた。
恨めしそうに俺を見つめる4つの瞳。
ざまぁみさらせ! このバチカンが!
さらに追撃! 俺はもう一個のマリを再び庭へと投げ込んだ!
「こらぁぁぁぁぁぁ! こんなもん投げ込むのはどこのドイツやぁぁぁぁ!」
突然、この家の家主が大声でおらんだ!
あっ!この家主はオランダ人や無くてポルトガル人やで!
えっ? なに? おらんだが分からんて?
分からんか……しゃぁない、教えたろ!
西ではな、叫ぶことをおらぶっていうんや!
勉強になったやろ!
という事で、授業料として星入れとき!
って、うっそで~す
ピンポーン!
だれやねん!
こんな時に呼び鈴押すやつは!
俺は今、KACの原稿を書いていて忙しいねん!
「N〇Kなら帰ってや! ココはイランや! だから、いらん!いらん!」
「N〇Kなんばグランド華菊からのお届け物です~❤ というか、ここは日っ本じゃぁぁぁぁ!」
ガチャリ!
ばきっ!
ほげぇぇぇぇぇぇぇ!
蘭華「くそ作者! ここはうちらがジャックしたって言うたやろが!」
作者「日本がダジャレになってないじゃないですかぁぁぁぁ! 空気読んでくださいよ! 空気!」
蘭華「空気は読むものではありませ~ん! 吸うもので~す!」
作者「腹立つわぁ!」
蘭華「なら、これあげるわ!」
作者「えっ? 私にくれるの?」
蘭華「まぁ、いつもいつもどついてばかりやと悪いからな」
作者「で、これ何?」
蘭菊「えーと、これは『妖怪紅白猫が作るチョコ棒混ぜ混ぜ!てこね寿司!』で~す」
作者「てこね寿司って伊勢志摩の?」
蘭菊「違いますよ。これは魔人国にあるタウマタマファックカタンバギタンガゴァウアウアタマテバコイミフヌキヌキアナルフの丘の食べ物ですよ」
作者「えっ? ニュージーランドにあるというタウマタファカタンギハンガコアウアウオタマテアトゥリプカカピキマウンガホロヌクポカイフェヌアキタナタフの丘?」
蘭菊「違いますって! タウマタマファックカタンバギタンガゴァウアウアタマテバコイミフヌキヌキアナルフの丘ですよ!」
作者「字数稼げたからもうええわ! って、それよりこれ……本当に食えるんかいな……」
蘭菊「紅白猫が、腹巻の中から取り出したチョコ棒と混ぜあわせて、手で丹精に、そして丁寧にコネコネしたお寿司ですから、たぶんおいしいですよぉ」
作者「なんか……匂うんですけど……」
蘭華「四の五の言わずに、まぁ食うてみいって! ハイ! パク!」
作者「モグモグ……」
蘭華「どうやイけるやろ!」
作者「うん!この味!」
蘭菊「皆さんは、決してエクスクラメーションマークは取らないように……」
蘭華「エクスクラメーションマーク?」
蘭菊「感嘆符のことよ」
蘭華「あぁ、ビックリマークの事ね」
作者「もしかして猫の手を借りた結果、この味ですか!」
蘭華「仕方ないよね。猫ってトイレ行った後、手洗わないしwww」
蘭菊「というか、あれに砂をかけるとき、意外とダイレクトに触ってるのよねぇwww あの子たちwww」
作者「もうチョコ棒って、すでに別の茶色い棒じゃないですか!」
蘭華「だから! もうウチらでは、よう食べられへんから持ってきたんやwww」
蘭菊「食べ物は粗末にしたらダメですよぉ!」
作者「おげぇぇぇぇぇ! もうリタニア!」
バタっ!
KACをジャックします!⑨ ぺんぺん草のすけ @penpenkusanosuke
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