井戸の中の人生

優声

第1話 "大人の"恐感

「はぁ.........」

息を吐いた瞬間。

この世の総てに愚痴となる言葉が現れた。

「こんな人生を迎えてしまうとはな......情けねぇな、情けねぇよ、コンチキショウ...が」

愚痴を溢しても心のモヤモヤは消えなかった。

何故こんなにも自分は『不幸』という言葉に心が揺れてしまうのか。

まぁ、正直薄々だったけれど『受け入れるしかない』

私は『生まれた時から恵まれないヤツだ』と言うことだ。

・ヤル気もない

・努力となる成果もない

・達成感もない

・集中出きる物がいちいち本題とは違い物

・手につく物は避ける

・面倒なことは避ける

・金の使い方は荒い

・変なところだけケチる

・職はない

・漠然とした言葉しかない

・経験ない

「あぁ...あぁ~思い返すとこりゃあクソだね、笑っちゃいますよまったく。自分は不幸な人生にドンそこですか?違うだろ!一歩も動こうとしなかった結果だろ!分かっていたんだろ!でも逃げれないんだからあの恐怖からあの間抜けな考えに押し潰される自分も否定されたことの恐怖からも、新しい気持ちに切り替えられない自分が悪いんだからさ!根に持ってんじゃねぇよ!どうせそいつらは忘れてんだからさいい加減立ち上がれよ!」

叫び出すが部屋には誰もいない。

むしろ好都合だよ。

だって『全部自分のコトなんだからさ』

他人のせいにしたい気持ちを押さえなければ

何時か人に武力を向ける。

私は決して自分のために武力を向けたりはしたくない。

そう、私は自己暗示してるしかないのである。

家族から受ける罵倒も『事実』

家族に向ける怒りはあって『決して暴力は振ってはいけない』

それは『人間のクズな証』である証拠だ。

家族がいるから家にいられる。

家族がいるから料理は出きる程度作って食事も楽しめる。

それでいいだろう。

それを感謝すればいいのであろうよ。



けれど、何度も考える。


何時か両親は死んだとして、先は自分で動かなければならない。

そんときは、仕事仲間に頼っていって

何時か恋をして

新しい家庭を作ればいいんだっと漠然とした考えがまた目に浮かぶ。


仕事仲間から貶されていたはすだ。

「えっ何?『まだ 出来ないわけ?』」

あぁ、そうだよ出来なかったよ

「『遅い遅い!もっと早く仕事を動け』」

あぁ、そうだよ仕事も遅いメモの取り方は色々レクチャーしてもらったにも拘らず仕事の効率もあげてもらったにも拘らず

ペースは遅い

こんなヤツが仕事にいて悪かったよ

「『えっ?この人の給料と同じなんてオレ納得行きませんよそんなの!』」

「『仕方がないだろう。それが家の会社の時給なんだから』」

「『チッ、お前だらだら動いて楽な仕事もらってオレと同じ給料なんていい気なもんだな』」

すみません。同じ給料で、同じ仕事してなくて同じ額もらって

腹ったっていたんでしょうね

まともな仕事手に取れなくて。

「『お前さ、障がい者の雇用施設に行ったらいいんじゃね?どうせ外形は健常者と変わらねぇんだし何処かの施設に行ったらママンの変わりに飯作ってもらえるし楽だよなハハッ』」

そんなこと言わないであげてくださいよ、彼ら彼女らだって生まれた時は辛いこともありましたよ

「『そんなこと失礼だとわからないのかね!』キミは!」

「あっ、すみません!」

「『障がい者にだって仕事が出きるヤツはいるんだ!こんなヤツと比べてることに失礼だと思わんかね』」

「大変すみません!」

あぁそうだよ部長。

障がい者と一緒にしちゃダメなんですよ

彼らは仕事出来ます。

府抜けているのはワタシの方なんですから。

他人に笑われ

差別され

でもちゃんと出来なかったのは誰でもないこのワタシ誰だ。

まぁ、こういうことは分かっている

『退職』してまた新しい仕事探せばいいんだからさ

そうすればこの人たちだって納得してもらえる。

成長しない社員なんて入らないからさ。

後輩に教えることも出来ない

先輩になったって担当にも慣れない

責任も取れない

会社の協力的なことができない。

何もかも分かってるはずだ。

会社のお払い箱なんだよ

さっさと辞めることして

訓練施設でも通えばいいんだ。

そうすれば、また新しい仕事に行った時役に立ってもらえる。

でもそんな訓練してもお金得ないのに我慢できるのか

家族も養えないのにお金が減りつつあるのに

新しい仕事に行けるのであろうか?

大丈夫だステップアップするチャンスだからそこは我慢だよな我慢

「『おいおい何ぶつぶつ行ってんだよ?なんか言いたいことあるならハッキリ大きな声で言えよっ!』」

ドガッと椅子を蹴り入れられ

袖を引っ張られ

グイッと持ち上げられ苦しい状況でも

部長は

「『止した前!』」

止める言葉は告げても

「『キミがパワハラ起こしたことになるだろう!』」

優秀な社員を生かすために止める。

あぁ、分かっていたさ。

無能は生きる理由など無い

「だ、大丈夫です...」

「あぁん!?」

「ボクは......ただ、訓練所のことで考えて.....たんです...」

「はぁっ?」

「皆さんのためにもボクのためにも成長して行きたいと...思って」

「そうかい、そうかいだったら今すぐ『退職届』出して訓練行って来いよ!それの方が会社にも役に立つんだからさ!」

「は......はい...」

大人になっても考え方が子供だからダメなんだ。

会社の役に立つコトなんて沢山あったでも






「『本当にいいんだね』」

「はい、新しい道を見つけたので...本当に...ありがとうございました」

「『うむ、お疲れ様』」


立ち去った。

そんときはちゃんとこれまでのお返しにお菓子類買った

これで会社の型も食べてくれる


「『まったく、キミは危ないことするんじゃない』」

「すみませんでした。『でも、もう7.8年も働いてきてるアイツ1個もいい仕事しなかったんですよ!こんなの納得いけないですよ!マスコットでもないし他の仕事いくつか雇ってもらった話は履歴書とか見たとしてもいくら真面目で仕事をサボらなくても!仕事こなせないならない入らないですよね!ホラ、他の皆だって理解してる』」

「まぁ、『キミたちの意見もとても分かっていたさ、けどね仕事ができないからと行って優秀なキミが無闇に大事にしたらわが社にとって一つ賭けてしまうのと同じだ。キミたちもだ。彼に同情などいらない。しかし彼が仕事が出来なかったことと会社として辞めなかったのはまた事実だ。クビにする私自身の勇気がなかっただけだ。皆すまないことした』」



これでいいんだ。

もっと役に立つようにしないといけない

もっと役に立てるように興味持たなきゃ

もっと会社の役に立つように


「『でもまぁ、アイツって噂じゃ何処の会社も同情として働かせて入ったけどロクな仕事に手について無いから無理ですよ、噂じゃ貧乏神って言われてるし』」

「『辞めたまえ、会社の不幸になるだろ』」

「あっ、すみません」

「まったく、でも確かに彼は『貧乏神』だ」





ワタシ自身が変えていかないと

ワタシ自身が優れるために

ワタシ自身が皆の助けになったりしたり出きるためにも

ワタシ自身が見つけられるように






そんなの感じで辞めてしまったあとも

自分のコトは自分でしないとって色々と考えていったしかし、

今になっても

履歴書にも理由がない

やりたいことが見つからない

興味は持ってもまた人に言われたことが直ることが永遠に無い

もはやアレだね何時か出禁とか食らうんじゃ

って思っている。

まぁ思い込みだと分かっている

総てワタシの役に立たなかったことだし

これもまた新しいチャレンジに

チャレンジにやれっていい賭けないと

見失う

心がまた苦しんで行くのであれば

あの頃とは違う。

そう前向きになんなきゃって思っている

漠然とした考えと勢いに乗らないと

ほら、鉄は熱いうちに打てって言葉があるじゃないか

仕事が辞めて何時だっけ?

もうなんだから忘れてきたな

あの言葉を言われたのは何時だっけ

過去のコトは振り返らないようにしてるけど結局過去に繰り返す。

アレ。もしかしてこれも無限に続くんじゃないか

萌えキャラとかだったら許されても

実際に仕事もしない大人が沢山いるんだよ

無職のまま人生親の脛噛ったままだよ

そんなのよくないよね

よくないよ

だったら仕事探さなくちゃ

そうだ、ボランティアとかで息抜きとか

そうだよ軽く準備体操しないと身体が何時でも動かせるように


あれ?








こんな考え方して


どうして動かないんだ。




あぁ、そうか













もう、何もかも出来ない大人になったのも望んだのも恐怖からも










全て逃げたからだ。

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