柚木さんは幽霊になって居候してきた!!

@sakutonaka3910

プロローグ

「君は将来どんな大人になりたい?」

「ぼくはね、人とにありがとうっていわれる人になりたい」

そっか~と頷き

「きっといい人になれるよ」

彼女は優しい笑みを浮かべ頭を撫でてきて、それと同時に

顔が熱くなるのを感じ、心がぎゅっとしめつけられた。

それからも会話が続き、小一時間話したんだろうか彼女が

「もう四時半だ、私帰らなくちゃ」

「ぼくあしたもこの公園のベンチいるからきて」

分かったと返事をもらってお別れをした。

次の日、その次の日も公園のベンチに現れなかった。

何週間か経った頃ニュースで、彼女の写真がテレビに映し出され、

父親による家庭内暴力で亡くなっていてたことが判明しましたと報じられた。

そこから先はどうなったか覚えていない。

多分、ベットで一晩中泣いた気がする。



目が覚めた、久しぶりに見た嫌な夢に気分が朝っぱらか下がる。

眼鏡をかけ、ベットから出るとそこには、正座をしてはにかんだ笑顔で彼女がいた。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る