子羊たちの釈明
もし最悪の事態が訪れたなら
君はこんなふうに叫ぶんだろう
“こんなつもりじゃなかったのに”
でも“それ”を信じたのは君だ
そしたらこう叫ぶんだろう
“だって、みんながそう言ってたから”
その“みんな”って誰のこと?
会ったこともない人たちのこと?
それともそんな人たちを信じた周りの人たち?
どうしてネットをあっさり信じられたの?
周りの世界は君にとって何だった?
家族は? 友達は? 先生は? ご近所さんは?
テレビは? 新聞は? 学校の勉強は? 本は?
いろいろなものが君の周りにあったのに
どうして君はネットの情報だけを選んだの?
たぶんこういうことなんだろうな
“センセーショナルだから”
だから“みんな”信じちゃった
まるで伝染病のよう
ネットで人々を信じさせちゃうなんて簡単さ
まず記事をそれっぽく書いて、
それが検索エンジンでトップに出てくるように、
言葉を打ちまくればいい
最初に出てきた情報を信じちゃう
他の可能性は考えないって寸法さ
君だけが悪いわけじゃない
でも君に落ち度がなかったわけでもない
だって、それこそ“調べれば”気づけただろ?
この詩が正しいかどうかは君次第
君はこれからどうする?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます