排水口

3.14

排水口

「そんなに汚れてるの〜?」と、心配そうに彼女が言う。

「あぁ、前ネットで見たんだよ、こういうところのパイプは、結構溜まってるって!、」

奥に手を突っ込みゴソゴソと中をいじくる。

「…!、よし、これで行けそうだ!」

俺は、意気揚々と蛇口のハンドルに手を回した。

「キュゥッ、キキキッ…ゴポ…ゴポゴポ…」

何か、奥から出てくる音がする。

俺と彼女は、蛇口を見つめ…、

すると、

「グググゴゴゴ…」

「ゴポッ」

「ゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポ」

その瞬間から大量のヘドロやらなんやらがとてつもない悪臭とともに這い出てきた。

「キャー」

そう彼女が叫ぶのも無理は、ない。

この俺だって予想外の出来事だ。

すると彼女の口から、

「グググゴゴゴ…」

「ゴポッ」

「ゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポゴポ」

その瞬間から大量の、ヘドロやらなんやらが…。

そうなるのも無理は、ない。

この俺にだって予想外の出来事だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

排水口 3.14 @3140905

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ