第7話 家での様子④

「わー、美佳おねえちゃんのそのパジャマいいなー」

「そう?」


私の今の服装は普通のパジャマだけど。

そのときに乃絵ちゃんの視線をたどると、私の胸の方を向いていた。

そっか……

今の服装は普通のパジャマだけど、少し小さめのものを選んでいたので胸がパツンと張っていて、おへそも見えている。

夏場には涼しいからといつもこんな感じつのパジャマを家では着ていたので普通のことだと思っていたけど、乃絵ちゃんにはそうではなかったらしい。

そういう乃絵ちゃんのほうはピンク色の可愛らしいパジャマを着ている。

子供らしくてかわいい服だ。

私のほうは…

さすがに下品じゃないのかと不安になるくらいだ。

というのもうちの家は子供が私しかいなくて、さらにお母さんも仕事で帰ってくるのが遅かったから普段はほとんど一人で暮らしているようなものだった。

だから気楽な格好でいいと思っていたからこそ、こんなへそが見えるようなパジャマを着ていたけれど、どうやら普通の家ならこういうのは着ないらしい…

う、なんか脱ぎたくなってきた。


だけどお風呂場にはこれ以外の服はなくてちょっと恥ずかしくなる。

だからパジャマの上の裾を少し引っ張りながら少し体を縮める。


「そんな見ないでよ、乃絵ちゃん」

「えー、やだよ」

「え、なんで……」

「だって、美佳おねえちゃん可愛いもん」


そう言われて嬉しいんだけど恥ずかしいよ乃絵ちゃん。

ちなみに本当はブラもパジャマのときはつけていないのだけど、流石に一人でいるときならともかくとして誰かといるときにつけていないのはちょっと常識にかけるような気がしてつけていた。

その後は乃絵ちゃんとラブラブとした。


膝枕をしてあげて、気づいたら横で舞姉が変わらないジャージ姿で私にもたれかかるようにして寝ている。

その寝姿は美人を絵に描いたような綺麗さで思わず見とれてしまったり、悠里と一緒にお菓子のレシピアレンジを討論しあったりしているとすぐに夜はふけていった。

ちなみに舞姉は私がお姫様抱っこをして運んでおいたとだけ言っておく。

決してやましいことはしていない…

本当だよ。

いや、ちょっとその目の前のメロンが気になったりしたりはしたけれど…

その後は明日の学校に備えて制服を用意してから私は乃絵ちゃんの部屋で眠るのだった。

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