第3話 家にやってきました
「そういえば悠里は迎え一緒じゃないの?」
話しをしながらそういえば迎えに来ていなかった、私の一つ年上の幼馴染なような姉のような妹のような悠里のことを思い出した。
「うーん、悠ねえちゃんなら、家でお菓子作ってるよ。」
「へー、もしかして私の好きなもの?」
「そうそう、悠里ならガトーショコラを作るって言ってたよ。」
「ホントに?」
きゃー。
心の中で嬉しさがこみ上げてくる。
そうこの伯母さんの家は三人姉妹の長女が舞、次女が悠里、三女が乃絵という構成でできており、舞さんは活発的で明るくそしてナイスボディで、有利は普通の女の子に見えてしっかりしていて家事全般も得意で実は貧乳なことを気にしていて、乃絵ちゃんはニコニコと常に楽しそうでそして可愛い。
まぁ完全に私の主観的な感想だけど。
でも可愛いは正義だからね。
ちなみに舞さんは家から通う大学一年生で、悠里は私の一つ上の高校二年生、乃絵ちゃんは中学一年生という少し年の離れた姉妹だけど、みんな仲良しで兄妹のいない私としては羨ましい限りなのだけど。
「どこか寄っていく?」
舞姉がそんなことを聞いてくる。
「うーん、私は別にこの辺りは知らないからどこにも寄らなくてもいいけど、乃絵ちゃんはどこか寄りたいところってあるの?」
「うーん、乃絵も別に今は寄りたいところないよ。それにゆうゆうのお菓子早く食べたい。」
「ふ、了解。安全運転で飛ばして行くよ。」
意見もまとまったところで舞姉は運転に集中する。
そしてその後は他愛もない話しをしながら伯母さんの家に向かって行った。
「お邪魔しまーす」
玄関を開けてそう口にすると、乃絵ちゃんが隣で私のことを抜かして家に入ったと思うと…
「今日からはただいまだよ、美佳おねえちゃん。」
そう言ってくれて、私は笑う。
「そうだね。」
私も今日からこの家で暮らすことになるんだっけ。
玄関で靴を脱ぎながらそんなことを思っていると、とたとたとこちらに歩いてくる足音が聞こえる。
「あ、美佳いらっしゃーい」
少し急ぎ気味にやってきた悠里はそう言うと、自然に私の持っていた荷物を変わりに持とうとしてくれた。
く、これが嫁っていうものなのか。
思わずそんなことを思い、さらにはついつい頭の中で煩悩を発動する自分に自重と心の中で言い聞かせる一方で悠里の裸エプロン姿を想像している私だった。
だって仕方ないでしょ、これでも健全な女子高生ですから。
そう自分の自重の部分に言い聞かせるのだった。
大丈夫、自重ちゃんとできてるはず。
だって襲ってないもんね!
そんな当たり前のことを思うのだった。
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