第324話 寒っ!南極オリンピック

ダイラ: 「なぁ、クワヤマダくん、ついに俺、南極オリンピックに出ることになったんだよ。」


クワヤマダくん: 「え、ダイラ先輩が!? それはすごいですけど、南極って…パリじゃなかったんですか?」


ダイラ: 「それがさ、気候変動の影響でパリじゃ暑すぎるってことで、急遽南極に変更になったんだよ。だから氷の世界での大会になっちまった。」


クワヤマダくん: 「そうなんですね。でも、ダイラ先輩は確か水泳部だし、そもそも彫刻がスポーツ?どうやって戦うんですか?」


ダイラ: 「そこが面白いところさ。俺、照明パフォーマンスで彫スポの日本代表に選ばれたんだ。南極の氷を使って、俺の照明で氷の彫刻を照らすパフォーマンスを競うんだよ。」


クワヤマダくん: 「彫スポですか…それって彫刻とスポーツが融合した新しい競技ですよね?ダイラ先輩、国内予選ありましたっけ?」


ダイラ: 「あー、まぁ、俺にライバルはいない!でもな、ただのアートじゃないんだ。氷点下の南極で、氷を削り照明を当てながら作品を仕上げる。これこそが新しいスポーツなんだよ。」


クワヤマダくん: 「確かに、南極で照明を使った彫刻ってすごい挑戦ですね。でも、寒さでライトが凍っちゃったりしませんか?」


ダイラ: 「その通りだ、そこが醍醐味さ。照明が凍らないようにしながら、作品を完成させるのが俺のミッションなんだ。冷たい風の中で光と影のバランスを取るんだよ!」


クワヤマダくん: 「なるほど…確かに、南極の厳しい環境で作品を作るのはスポーツそのものですね。ダイラ先輩ならきっと素晴らしい作品を作れると思います。シロクマには気をつけて!」


ダイラ: 「シロクマは北極だよ。ありがとうよ、クワヤマダくん。俺の光が南極の氷を照らして、世界中を驚かせてやるさ。パリじゃなくても、俺はやるぜ!」


クワヤマダくん: 「でもダイラ先輩、南極でのオリンピックってやっぱり寒すぎませんか?防寒対策は大丈夫ですか?」


ダイラ: 「もちろんだ!最新のヒートテックと防寒装備を揃えたんだ。南極の寒さなんてへっちゃらだよ。それに、氷の反射光が俺の作品をさらに輝かせてくれるんだ。」


クワヤマダくん: 「さすがダイラ先輩、準備万端ですね。でも、南極も温暖化、例年より気温が高くなっています。もし作品が溶けちゃったらどうするんですか?」


ダイラ: 「その時は、溶けたままアートにするさ!南極ならではの作品だってことで、きっと評価されるさ。だから、あんまり心配するなよ。」


クワヤマダくん: 「そうですね、ダイラ先輩の手にかかれば、南極でさえもアートの舞台になりますね。僕も応援してますよ!金メダル取ったら一緒に南極の氷で乾杯しましょう!」


ダイラ: 「あぁ、南極の氷で乾杯か…カルピスでいい?クワヤマダくん、それまで忘れずにしっかり見届けてね!」


クワヤマダくん: 「たっ多分大丈夫っす!ダイラ先輩。南極でも、ダイラ先輩の光が世界を照らす日を楽しみにしてます!」


ナレーション: こうして、ダイラは南極オリンピックで日本代表として新たな挑戦に挑むことになった。寒さをものともせず、ダイラの照明パフォーマンスが氷の大地を輝かせる日が近づいている。クワヤマダくんは、その日が来るまで、暖かい防寒具を準備して待っているのであった。(多分)

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