第296話 ふて寝が未来をクリエイトする

ダイラ:最近、ボーとする時間をクリエイトしたいなぁと考えてるんだ。


妖精:便利な世の中になったけど人間の忙しさは増すばかり。


ダイラ:暇があれば人間たちは、SNSや動画、ダイラ物語を見るばかりで、インプットが多く偏っている。


妖精:何もせず一日中、天井のシミを見つめていた頃が懐かしいよ。


ダイラ:妖精さんも、ボーとする時間がないの?


妖精:昔ほど暇が無くなり、妖精による養成の要請が増えた。


ダイラ:やっぱり、皆がボーとする時間を作ることが使命かもね。自己の内面を楽しむ時間が必要だ。


妖精:ダイラさんはなぜボーとした方がいいと考えるの?


ダイラ:人間の脳はインプットより、アウトプットの方が脳のクリエイティブ領域を使うらしい。ボーとすると脳のデフォルトモードネットワークが活性化する。


妖精:へー。クリエイティブねえ。世界的二刀流の通訳の解雇はクリエイティブ?


ダイラ:あの通訳は、何もかも忘れたい時間が欲しかったんじゃない?


妖精:世界的スーパースターに支えていたら、自我が崩壊したのかも。成功者が自分の立場に不安を感じ、占いやおまじないにどハマりする現象と同じ?


ダイラ:人間は自己を保つ為にも、何もかも忘れて、何かを生み出す時間が必要なのだよ。


妖精:解雇されて、今頃、ロビングのソファーに寝そべりながら、壁の模様を見つめているのかなぁ。


ダイラ:充実した時間をクリエイティブしてるかもね。


妖精:あっ!やっちまったーというとき、布団を被ってボーとする。


ダイラ:やらかした後は、クリエイティブが生まれる瞬間だねきっと。


妖精:ダメなときほどクリエイティブって、この世の中にある全てのものは、人間のダメさから生み出されたと考えると、只今ふて寝してる世界中の人々から、未来が作られると考えると尊いわ。


ダイラ:次は三投流に支えて活躍するかもね。失敗はクリエイティブの始まりさ。




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