第272話 お避難様の逃避行
男雛: おい、女雛!どうだ、このバギーのスピード感は最高だろ?
女雛: うん、すごく楽しい!でも、もうちょっとゆっくりでもいいんじゃない?
男雛: ゆっくりなんてつまんないって。俺たちが走るスピードこそが、イケてるポイントなんだ。
女雛: そうだけど、目の前の桃太郎がモモから出たり入ったりする不思議な現象は、ドキドキするわね。なんであんなに桃太郎はノリノリなの?
男雛: 桃太郎さんは、実は既定路線の安心感のあるベルトコンベアが大好きで、ここにいると元気をもらえるって言ってたよ。
女雛: なるほど。私も確かに楽しいわ。この安定感、点滅する黄緑色のライトと一緒にあなたと走るこの瞬間、なんだか未来っぽいわね。
男雛: そうそう、これが未来って感じだよ。新しい時代のスピリットを感じてくれたらいいな。
女雛: ねえ、男雛くん。ところで、この先に何か特別なイベントがあるのかしら?
男雛: それはもちろんだ!ここからが本番さ。さあ、楽しんでいこうぜ!
しかし、いつまでも目的地につかない、イベントが始まらないイライラから、女雛がある行為に走る。
女雛: ねえ、男雛くん、いつ目的地につくの?我慢できないわ。
男雛: まだ少しの辛抱だよ。楽しんでるんじゃなかったの?
女雛: もちろん楽しいけど、もっと新しい刺激が欲しいの。桃太郎もいつの間にか金太郎になっていてヤバイ感じだけど、私たちも新しく生まれ変わりたいと思わない?私についてきて!
男雛: どこに行くの?待ってくれよ、追いつけないぞ!
(女雛は一瞬でバギーから降り、手招きしながら逃げる)
女雛: 早く早く!こっちこっち!
男雛: おいおい、なにやってるんだよ。待ってくれって!
(男雛も仕方なくバギーを降り、女雛の後を追いかける)
女雛はネズミ取りに引っかかっていた、脳が岡本太郎のチュー太郎を連れてきた。
女雛: こいつをバギーに乗せて、私たちは、さっさと別の会場に遊び行きましょう!
次の日
ダイラ「あれ?男雛と女雛は?チュー太郎さん何やってるの?」
チュー太郎「二人はお避難されました。」
ダイラ「逃避行か!」
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