第255話 キャンドルダイラ(ロックスター編)

ダイラ: クワヤマダくん、今日は特別な予定があるんだよ!


クワヤマダ: なんですか?何か面白いことが待っているんですか?


ダイラ: 歌が歌えなくなったロックスターの涼介と出会ったんだ。彼の問題を解決するために、カラオケに行くことになったんだよ。


クワヤマダ(驚きながら): 本当に?あの国民的生きる伝説のロックスターと一緒にカラオケなんて、すごいことですね!どうやって彼の問題を解決するつもりなんですか?


ダイラ: それがね、僕の奇妙奇天烈な技法の一つなんだ。カラオケ大会を開催して、彼の声を取り戻すんだよ。彼は、20年前に作詞作曲した自分の歌を半永遠的に歌う事にストレスを抱えているんだ。


クワヤマダ: なるほど。どんな大会なんですか?一体どんなことをするんですか?


ダイラ: それはお楽しみに。僕の特別なスケットで、涼介くんの声を蘇らせるんだよ。


 二人はカラオケボックスへと向かい、涼介が待つ場所へとやってきた。カラオケボックスの扉が開かれ、彼らは中へと入っていく。


涼介(不安そうに): あのさ、本当に僕の声を取り戻せるんですか?カラオケ大会って一体どんなことをするんですか?俺は歌わないからね。


ダイラ: それは秘密だよ、涼介くん。ただ一つ言えるのは、奇妙な出来事が起こることだけだ。


クワヤマダ(興奮しながら): ねえねえ、ダイラさんが用意したスケットってどんなんですか?楽しみですね!


ダイラ(ニヤリと笑いながら): それはお楽しみに。さあ、始めましょうか!


 カラオケボックスの中で、奇妙なカラオケ大会が始まった。ダイラの独特な演出やクワヤマダのお茶目なサポートにより、涼介は驚くべき変化を遂げた。ダイラが作ったミラーボールがギラギラと3人を照りつけた。ダイラは鳥羽一郎の何だかよく分からない演歌を熱唱していた。


涼介: ありがとう、ダイラさんとクワヤマダくん。パワフルな歌声に励まされた。でも、俺歌いたくないかな。鳥羽一郎はいいなと思ったけど・・。


ダイラ: それでは、スケットのクワヤマダくん始めよう。ミラーボールを回し、西城秀樹のギャランドゥーを奇妙なほど熱情的に歌い続けるんだ!


クワヤマダ: おれ?(熱情的に)がスケット?ギャランドゥー! ギャランドゥー! 君を抱きしめるために〜♪


涼介: すごい!クワヤマダくんの歌声、ビンビン伝わってくる!マジもんだなこりゃ!鳥羽なんてもんじゃない!


ダイラ: 続けて、もっと奇妙な曲に挑戦しよう!君たちの声が響き渡るように!


クワヤマダ: (情熱的に)奇妙な歌声で世界を揺らせ〜♪とってもとってとってもだいすきよ~♪


涼介: (自由に歌う)制約なんてないさ、自分を解き放つんだ!もっと歌え!クワヤマダ!ダーリンだーりん!


ダイラ: さあ、この奇妙奇天烈なカラオケ大会で覚醒するんだ!君たちの声が力に変わる瞬間が来るよ!


ク: (熱意を込めて)声が込み上げてくる!自由に歌う喜びを感じるんだ!


涼介: (感動しながら)自分自身を取り戻していく感じがする!ありがとう、ダイラさん、クワヤマダくん!


ダイラ: お互いを刺激し合い、自分自身を解放していくのがこのカラオケ大会の目的だよ。君たちの成長が見られて嬉しいよ。


涼介: クワヤマダくん、大丈夫?声がかすれてしまったね。無理をしなくていいよ。


ダイラ: (心配そうに)クワヤマダくん、無理はしないで休んでみよう。のどの状態を見つめながら、次のアプローチを考えよう。アメ舐める?


クワヤマダ: (苦笑いしながら)すまないな、僕はまだまだ未熟なんだ。でも、一生懸命に歌いたかったんだ。でも、声が出なくなってしまった。


涼介: クワヤマダくん、君は素晴らしい声を持っている。ただ声が出ないだけで、その才能は失われていないよ。今は休んで、ゆっくり回復させよう。


ダイラ: 待ってみてくれ、もしかしたら私にはアイデアがあるかもしれない。キミたちの声を取り戻す方法を考えてみよう。


(しばらくの間、ダイラが考え込んでいる)


ダイラ: そうだ、思いついた!もしも声が出ないのなら、別の方法で表現するんだ。


クワヤマダ: 別の方法って?


ダイラ: そうだ、例えば音楽の力を使って、歌わなくても心を伝えることができるかもしれない。音楽の力は言葉以上に強力なんだよ。


キ: それはどうやってやるんだ?


ダイラ: 私の特殊照明作品を使って、音楽に合わせて光を使って表現するんだ。光の響きで感情を伝えるんだ。蠟燭も用意している。


クワヤマダ: 光の響き…それはすごいアイデアだね。やってみる価値はあると思うよ。


キ: 私たちの声を光で表現するんだね。それなら試してみよう!


(カラオケボックスで再び試みる)


ダイラ: (特殊照明を操作しながら)光の響きを感じながら、思い切り自由に感情を込めて歌ってみて。


(クワヤマダが曲を選び、歌い始める)


クワヤマダ: (感情を込めて歌い出す)ギャランデュー、ギャランデュー♪


涼介: (感動しながら)すごい…!クワヤマダくんの歌声が光と一体化しているようだ!それに、何かが起きている…僕の体調が良くなっているんだ!


クワヤマダ: (驚きながら)リョ、リョウスケ!?お前の声が…!


ダイラ: (満足そうに微笑む)さすが、音楽の力は奇跡を起こすんだ。キミたちの魂が一つになって、新たな可能性を開いている。


涼介: (エネルギッシュに)ありがとう、クワヤマダくん!君の歌声が僕に勇気を与えてくれた。これからは一緒にステージに立とう!


クワヤマダ: リョウスケ、俺もうれしいよ!一緒にロックンロールしよう!


(二人はお互いに力を与え合いながら、ギャランデューを熱唱する)


ダイラ: (感動しながら見守る)この絆、この情熱…まさに音楽の力だ。キミたちは本当のロックスターだ。


(カラオケボックスの中は熱気に包まれ、光と音楽が一体化していく。そして蝋燭の火はゆらゆらと揺れた。)


涼介: (心からの叫び声)ロックンロールだぁー!


クワヤマダ: (情熱的に)ギャランデュー、ギャランデュー♪


(二人の熱いパフォーマンスが続く中、涼介の体調は徐々に回復していく)


涼介: (感謝を込めて)ありがとう、クワヤマダくん。君の歌声が僕に命を吹き返らせてくれた。


クワヤマダ: (笑顔で)お互いさ。リョウスケ、これからは一緒に音楽を楽しもう!


ダイラ: 君たちの旅はまだ始まったばかりだ。音楽の力を信じて、未知の世界を駆け抜けていってくれ。


(三人は固い絆で結ばれ、音楽の力を胸に新たなステージへと向かっていくのであった。)

クワヤマダは、涼介の声が戻ったことに大喜びした。


クワヤマダ: "おお!涼介さん、君の声が戻って本当に良かった!これでまた一緒に音楽を楽しめるね!"


ダイラも笑顔でうなずきました。


ダイラ: "そうですね!これからも一緒に音楽を創り上げていきましょう!"


 そして、ダイラとクワヤマダは涼介とともに、さまざまな音楽活動に取り組むようになりました。彼らは一緒に楽曲を作り、ステージでパフォーマンスを行い、人々の心を魅了しました。


 ある日、彼らは大きな音楽イベントに出演する機会を得ました。数千人の観客が詰めかけ、熱気あふれる会場で彼らのパフォーマンスが行われました。


 ステージの上で、ダイラとクワヤマダは涼介をサポートし、彼の歌声と共に素晴らしい演奏を披露しました。会場は一体となって歌に耳を傾け、エネルギーに満ちたパフォーマンスに酔いしれました。


 そして、クワヤマダは特別な曲を演奏する時間がやってきたことを知りました。彼は一瞬、緊張した表情を浮かべますが、自信を取り戻しました。


 涼介はスポットライトの中心に立ち、観客の注目を浴びました。ダイラとクワヤマダは彼を見守りながら、壮大なイントロが鳴り響く中、西城秀樹の名曲「ギャランデゥー」を熱唱しました。


 涼介の歌声は、会場を包み込みました。彼の情熱と力強さがステージから飛び出し、観客を魅了しました。人々は彼の歌声に合わせて手拍子をし、一緒に大合唱しました。


 会場は一体となり、西城秀樹の名曲が新たな息吹を与えられた瞬間でした。涼介は心から歌い、観客に思いを伝えました。その瞬間、彼の声は力強く、情熱的でありながらも繊細で観客の心を掴みました。


 そして、20数年来歌い続けそれが原因で不調となっていた、自分のデビュー曲「ころんでキャンドル~ジュンジュンナイト~を熱唱するのであった。







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