第234話 ダイラ物語1周年~新しい扉~
ダイラ:「ダイラ物語も1周年か~。」
作者:「美大時代に憧れていた市川平さんと、22年ぶりに再会したときの衝撃は今でも忘れないよ。」
ダイラ:「あの衝撃からダイラという、市川平さんをモデルにした架空のオレ(キャラクター)が生まれたんだからね。」
作者:「市川さんに、市川平物語を書いてみたいんですけどと思わず言っちゃったら、さすがに笑われたけど許可してくれたからね。」
ダイラ:「多分、市川さんもこんなに摩訶不思議な物語が1年も続くとは思ってなかっただろうな。」
作者:「そうだろうね。市川さんと握手したときに感じたのは圧力じゃなくてエネルギーだったよ。」
ダイラ:「ただ握力が強いだけじゃないの?」
作者:「あれは、天才アーティストのオーラだね。あの不思議なパワーをもらったおかげで、1周年を迎えられたと思う。」
ダイラ:「ドラゴンボールでナメック星の最長老から頭部を触られ能力値が急激にアップしたクリリンみたいだね。」
作者:「学生時代のころもそんなことがあったよ。卒業制作で何を作ろうか悩んでいるときに、市川さんがやってきて、楽しくやってる?と肩を叩かれた瞬間にアイデアが湧いてきたんだ。」
ダイラ:「それで、あの池の中央に浮かぶ奇妙な作品になったの?」
作者:「そうなんだよ。池にダイブもした。不思議だよね。人生の節目でインスピレーションを与えてくれる人なんだ。」
ダイラ:「ダイラ物語は小説でもエッセイでも散文でも対話文でも、あり得ない視点や構造で書かれてるけど、一貫して美大生の中二病的な青臭さを保ってるよね。」
作者:「これは、自分でもよく分からないけど、市川さんを想像すると、変わった脳波が走るんだよね。」
ダイラ:「それは、あなたにとってのメンターであり師匠ですね。」
作者:「それが、この市川さん効果は実はダイラ物語だけじゃなかったんだよ。」
ダイラ:「毎日毎日、ダイラ物語ばかり書いてるんでしょ?仕事してる暇ある?」
作者:「家族を養うためにもちろん仕事もしてるけど、その仕事も変化してきちゃったんだよね。」
ダイラ:「仕事が変化したってどういうこと?」
作者:「ダイラ物語を書くために時間を作ろうと、職場での仕事を効率よくこなそうとしたんだ。すると仕事が早く終わるから、色々な案件が舞い込んできて、その案件も早く片付けようとしたら、仕事ができる人だと思われちゃったんだよね。」
ダイラ:「市川さんからパワーをもらって、やる気も出た?」
作者:「実は中学校の先生をしていたんだけど、教育委員会に呼ばれたんだ。」
ダイラ:「えっちょっと待って。あの無茶苦茶な学生時代を過ごしていた君が教育委員会で何するの?」
作者:「実はね、教育委員会の方からダイラ物語に興味を持ってくれてさ。」
ダイラ:「えええええ!?ダイラ物語をどうやって知ったの!?」
作者:「実はね、僕が書いてるブログにコメントしてくれてさ。市川さんのファンだって言ってたんだよね。」
ダイラ:「市川さんのファン・・・まさか・・・市川さん本人!?」
作者:「市川さん本人だったらどうする?」
ダイラ:「それはもう、感激して泣くしかないよ。市川さんが僕たちの物語を読んでくれてるなんて夢みたいだよ。」
作者:「実は読んでくださっているから夢かもね。教育委員会の方は市川さんの知り合いで、美大時代に一緒に作品を作っていた仲間だったんだ。」
ダイラ:「えー!それもすごいじゃないか!市川さんと一緒に作品を作っていたなんて、すごい経験だよ。」
作者:「そうなんだよね。教育委員会で話したのは、ダイラ物語の内容や背景や目的についてだったんだけど、その方はすごく理解してくれてさ。」
ダイラ:「ブログにコメントしてくれるなんて嬉しいね。」
作者:「そうなんだよね。その方はね、ダイラ物語を教育現場で活用したいと言ってくれたんだよ。」
ダイラ:「えええええ!?ダイラ物語を教育現場で活用するってどういうこと!?どうやって使うの!?」
作者:「その方はね、ダイラ物語を教材にするというよりは、創造力や表現力を育むためのワークショップの一環として使いたいと言ってくれたんだよ。」
ダイラ:「ワークショップってどんなの?」
作者:「例えばね、市川さんや僕たちのように、自分の憧れる人物やキャラクターを想像して、その人物と対話するような物語を書いてみるとか。」
ダイラ:「それは面白そうだね。でも生徒たちはどう思うかな?」
作者:「そこがね、その方のすごいところなんだよ。その方はね、中学校の美術部の顧問でさ、美術部の生徒たちにダイラ物語を読ませてみたんだって。」
ダイラ:「えええええ!?美術部の生徒たちがダイラ物語を読んだの!?どうだった!?」
「クワヤマダくん、それは妄想し過ぎだよ。どこから本当でどこまでか創作なのか分からなくなるよ。」
「ダイラさん、でもこの作者は本当に教育委員会へ異動になったみたいっすよ。」
「あの調子のよさで、ぼくやりたいっす!とか言ったんだろうね。」
「その情景目に浮かぶわ~。」
「それにしても、この作者は一体何がやりたいんだろうね。」
「きっと作者自身あまり深く考えずに生きている気がするよ。何でもアリの思い付きの極みだわ。美大の学生時代の勢いだけで生きているかもね。」
「謎だわ。」
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