第36話 手紙

 今日は本当にいい天気だ。


こう書き始めたいところだが、やめておこう。最近僕は天気の話しかしていない。

いつにも増して、意味のわからないことしか書いていない。ただ、今日は本当にいい天気だ。本当に、「春」という感じがする。昨日だって、「春擬き」とかいう意味わからない文章を投稿した。これは、とあるアニメの2期のオープニングなのでよかったらぜひ。ということで、今日も書いていこう。「いい天気だ。」と。


 言葉を大切にしたい。

「してほしい」(他者への願望)とか「しなければならない」(義務)ではない。

「したい」という、自己への願望でしかない。この言葉というのは、話し言葉も書き言葉もそうだ。僕なんか、こんなことを書いていても、よく口が滑って、ああ、言わなければよかったなってことも結構ある。書き言葉だが、LINEなんかもあんまり考えずにぱぱっと送ってしまうから、余計なことを書いてしまう。だから、「言葉を大切にしたい」というのは、今の僕にできるようになってほしいことでもある。時間を書けて考えたら、このことを言ったら、こんな態度で言ったら、相手が嫌な思いをするだろうなとわかるであろう行動を取る人はたくさんいる。まあ、その人にとったらわからないからしかたないだろう。でも、「しかたない」でいつでも納得できるかと言ったら、そうではないときもあるだろう。


 僕は手紙が好きだ。

最近はあんまり書いてないけど。書く相手もいないし。そもそも、文章を書くのが好きなんだろう。この「無題」とか、物語とか、手紙とか、授業のレポートとか。手紙を書くときには、自分のなかには常に相手のことが浮かんでいるだろう。相手のことを考えながら、文章を書かざるを得ない。そういうのでは、相手を傷つけるように書くことは減るんじゃないか。そういうのを、話すときにも使いたいものだが、さーっと流れるように話すときには、自分の心の中の「相手」は薄れていきがちになってしまう。それはよくないことだ。自分中心というのはそもそもよくないことが多い。自信があるという点では褒められる点はあるかもしれないが。


 僕と同年代の高校生の人たちに、手紙をよく書いているとか、書くのが好きっていう人はいったいどれくらいいるのだろうか。僕の周りにはあんまりというかほとんどいない。そりゃ、手紙より便利な手段はいっぱいあるから。手紙は時間もお金もかかる。メールとかは、どっちもかからない。手紙の「あたたかさ」とかいっても、いまいちパットしないっていう人は多いんじゃないかな。それは仕方ない。「もの」が残るということのいいことっていうのがわからない人も多いだろう。僕だってそんなにわかっているわけじゃないと思うけど。相手の「字」があると少しはわかるものがあるだろう。手紙を雑に書く人はあんまりいないと思うけど、丁寧に書かれているとやっぱり「私のことを親切に考えてくれているんだな」みたいに漠然と嬉しくなる。とりあえず、なにか書いてみてほしい。人に伝える言葉を、少しでも丁寧に親切に考えられるようになりたい。


 

 

 Mr.Childrenさんの「しるし」より引用。


どんな言葉を選んでも どこか嘘っぽいんだ

左脳に書いた手紙 ぐちゃぐちゃに丸めて捨てる


心の声は君に届くのかな?

沈黙の歌に乗って

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