ワタシのヒーロー?

るるあ

本編


 「おかあさん、だっこ。」

 はいはい喜んで。


 「おかあさん、ランドセル重い…学校行くのたいへん…」

 他のお友達は普通に行ってるから頑張ってくれ。


 「おかあさん、朝起きられないよ、どうしよう。」

 解った起こすよ。居間まで君を運ぼう。


 「鼻水?絶対にかまない!すする!!

(ズズーーーっぐぇっぽゴボゴボハクション!)」

 …ティッシュで鼻をかめ。


 「おかあさん、持ちかえりの荷物が重くて帰れないかも…どうしよう」

 仕方ない、迎えに行くから一緒に帰ろう。荷物は私が持つ。だから学校へ行ってくれ



 そんな超甘えん坊だが、時々キュンとする。


 私が階段でこけた。

 (子供の荷物を大量に両手で持って登ってたら、一段踏み外した。弁慶の泣き所をしたたか打ってしばらく動けなかった間抜け)


 その後、子供と一緒に階段登るたびに毎回

 「おかあさん、かならず手すりを持って登らないといけないよ。荷物は僕も持つからね。」と言ってくる。

※介護ではない、多分。



 タブレットでゲームする時は必ずわたしの膝に座り、見せる。

※座椅子代わりではない、多分。


 タブレットのお気に入りゲームについて、遊び方や面白いポイントについて詳〜しく説明してくれる。

※自慢ではない、多分。


 そして、夕方から計画停電になる、早めにお風呂入ろう…と、子供達をまとめて先に入れ、その後私が一人で入ろうとした時。

 何故か後ろから付いてきた。懐中電灯持って。

 「おかあさんが入ってる時に真っ暗になるかもしれない。そしたらすぐ懐中電灯付けるから。眩しかったら言ってね!」

 …いや、大丈夫そうだからいいよ、暗くなってこまったら呼ぶからね、と言ったが


 結局、お風呂の前で懐中電灯持って、ずっと待っていた…。

 かなりグッときた…。


 ※その後すぐに寝ようとしてたので、停電を満喫するつもりに見えたが気のせい、多分。


 寝る時は私の布団に入ってきて、トントンして寝かしつけようとしてきたり、

 疲れて寝不足で、「ちょっとコタツで昼寝するから、気にせずTVでも見てて」と言って横になって、起きたらTV消して静かに私の横で座ってたりする…


 そんな風にときめきをくれるので、私にとっては彼がヒーローだ。

 私もたいがいチョロインだかな!フン!





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