爆弾も私私も爆弾

@maeyamayusaku

部活をやめる

春は始まりの季節でもあるが終わりの季節でもある。サッカー部を辞めた。今、17歳の高校2年生の男子で7歳の頃からサッカーをやっていた。自分で言うのもなんだけど天才だった気がする。でも、それは自分の思い込みだった。盲目的に自分の才能を信じ続けてがんばらないとやってられなかった。才能がないなんて昔から知ってたが見て見ぬふりをしないとやってられなかった。どうせ、これ以上頑張ってもプロサッカー選手になれない。こうやって僕は諦めることによって大人に近づいたのかもしれない。

ただ僕はサッカーをやめて、だらだらするつもりはない!一度きりの人生を遊びつくす。なんて言ったて俺は無敵の前山様。人生の数々の勝負に負けてきたが、負けた気は一度もしたことがない。そう、俺は無敵の前山。



この小説はサッカー部を辞めた調子乗りでどこか放っておかない前山がサッカーをやっていたころの自分に負けないように、サッカーを辞めたことを後悔しないように無理矢理いろんな経験をしようとする話だ、そう、無理矢理に、、




重低音が体に鳴り響く。ものすごく緊張する。歩き方さえも忘れそうなぐらい緊張してる。あたりは薄暗く、地下のクラブに僕はいる。そこで周りの大勢の人間はダボダボの服をきて「マイクチェックワンツー」、「yoーyoー」と言っている。僕はラップバトルに初めて出場しようとしている。なぜかって?それはサッカーを辞めたんだからサッカーをやってたころよりも充実した経験をしなければいけない。僕は人生の失敗なんて全てエピソードにできると思ってる。僕は昔からヒップホップは好きなのである程度のことはわかっている。

「一回戦第1試合!!mc前山vs ハイライトです」僕はmc前山というmcネームでエントリーした。よりによって第1試合かよと思った。ステージに恐る恐る上がった。ステージから観客の方を見るとライブ会場にパンパンに人が詰まっていた。それは小さなライブ会場だからであって決して人が多いわけではない30人ぐらいだった。これは後から知った話だが、このライブ会場にいる30人はある程度知り合いで小規模の大会を開いたみたいだった。対戦相手のハイライトに目を向けると巨漢の男だった。半袖にダボダボのジーパンを着ていて











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