こだわる理由。

 5/28に近況ノートに書いたことの補足になります。


「BOKU」という作品に、こだわるのには理由がありました。


 私の病気は、双極性障害、線維筋痛症、咳喘息、それに伴う慢性胃炎です。


 その中で、双極性障害の自殺率は20%、線維筋痛症の自殺率も20%と言われています。私は、日々、物凄い自殺リスクと戦っています。自殺などしないと勿論、心に決めていて、毎日のように「死にたい」と思っても、「うん。死にたい。だけど、今じゃない。大丈夫」そう、自分を納得させる癖がつきました。

 

 でも、自分で死ななくても、少しずつ病気は進行していく。このままじゃ、いつ何もできなくなるかもしれない、寝たきりになる日もそんなに遠くないかもしれない。(痛くて動けないだけで、死にはしないんで、それで自死が絶えないんですけどね。)


 そんな不安が始まったのが、今から5年位前でした。


 私は、その前にやりたいことがありました。もう、この辺のことは、『線維筋痛症と私』という作品をご一読頂ければと思います。

 https://kakuyomu.jp/works/16816927860450424354



 とにかく、「作ってるけど作ってない話」を書いて、私だとは判られない形で公表したかったんですね。私にとって、「BOKU」という作品は、多分、自分自身なんだと思うんです。本名も体も持たない私から、発せられる感情の数々を、受け取ってくれる人がいるなら……。

 そんな気持ちで書いた作品でした。


 当初、これしか書く予定なかったんですよね。でも、書いてるうちに、書くことがホントに楽しくなってしまって。結果的に、他にも沢山書くようになりましたが。


 

 今のところ、5年前に不安に思っていたほどの進行はなく、まだ家事や少しの仕事もできています。まだ、書けそうなので書いていきたいとも思っているのですが、その前に、「BOKU」という作品を、何かのコンテストに出しておきたかったんです。


 ここまで生きることができました。という区切りとして。なんとなく、そうすることで自分のこれまでの色んな気持ちを昇華できるような気がして。


 きっと、それが、私が、この作品にこだわる理由なのだと思います。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る