恐竜に恋してしまった
@hounennebi
第1話 進化してしまった。
今ここに、一つの惑星とぶつかろうとする隕石、氷河期、火山大噴火、いずれも生物の歴史を一旦リセットしてしまうような大災害が…
なかった!
これにより恐竜、ましてや古代生物達は絶滅せず、いろいろな種族へと進化していった。より上位な、より繁栄しやすい体、知能、性格、住み方。
哺乳類の少数は、これにより”ヒト“へと進化した。
しかし哺乳類だけではない。ヒト型ーつまり人類とほぼ遜色ない進化の仕方をしたものがいた。 爬虫類だった。中にはトカゲや蛇、鳥のように姿を変えたものもいたが、殆どがヒト型への進化を成功させたのだった。
この世界では今、哺乳類型人類と爬虫類型人類が互を支え合い共存しながら生活していた。
J国G県K市、私立の高校。この高校では爬虫類型と哺乳類型との親睦を深めるため、混合校になっている国内に数少ない学校だ。
はぁ。と深いため息をつく男がいた。長良 鮎斗16歳この高校に新しく入ってきた新入生だ。そんな彼は今、絶賛恋愛中なのだ。
「おいおい、またあの人の方見てるのかよ」
そう声をかけるのは幼馴染、鈴木 多摩だった。
「見てて何が悪いんだよ。どこを見てても人の勝手だろぅ?」
「そうなんだけどな?ちょっっと見過ぎじゃねぇか?」
そう。この鮎斗、今日学校が始まってから、ほとんど同じ場所を見ていたのだ。
「確かにお前が見るのもわかる。可愛いからな。しかしな、鮎斗。」
鮎斗の背中を叩きながら言う。
「あの人はな、俺たち違って爬虫類型なんだよ!!!」
そう。鮎斗は恐竜に恋をしてしまっているのだった!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます