第13話

一段上がった所(床から、50センチ程)に、7帖半の和室がある。

和室の中は、片付ける人がいないので、父の車椅子で移動する所以外は、色々な物が散乱している。

なぜか、和室の上り框の所に火鉢が。

母の骨つぼと、位牌と、額縁写真を飾る場所は最早ここの上しか見当たらない。

火鉢に上に蓋に出来そうな物を探して、とりあえず白い布を被せて、場所を確保した。

飾り組みして、何処で買ってきたか知らない、仏像を並べて、合掌。

母よ、安らかに。


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