高校女子流

第1話

高校生になっても女子みたいで、まわりのみんなも女子のように接してくれた。1年生で美術部に入って絵を描いていた。女の子の絵を描くのが好きやったから、可愛いキャラクターみたいな絵を描いた。放課後、授業終わったら美術室に行って、すぐ描きはじめた。女子と友達になった。帰りも女子の友達と一緒に帰った。

家に帰っても、すぐノートを広げて絵を描きはじめる。宿題もしながら、同時に絵も常に描いている。

クラスの文化祭の企画が、風神雷神図の模写をしたいという誰かの案が採用されたので、その絵も少しずつ、教室でみんなと描き進めながら、美術部でも自分の絵を描いていた。

美術部としても文化祭の展示用の絵も描き進めた。

教室にいたら、男子にいきなりシャツのボタンをはずされて、胸にすばやく手を入れられて、前からムギュッとさわられた。｢う～わっ！めっちゃ やわらかいんやな～っ！｣って言われた。音楽やってるドラムのめっちゃうまくて、どんなんでもたたける子で、なんで そんなに なんでも たたけるの？宇宙一うまいんちゃうのって いつも思ってるようなカッコ良い子やったから、めっちゃ嬉しかった...もっと やってほしかった ほんまに...もっと やってくれて ええよ～って ほんまに思た。。。

体育のプールで、男女一緒の授業の時は、女子のほうに行って泳いだ。授業終わって着替えるのも、女子のほうで着替えた。自分からというよりも、どちらかというと、まわりのみんなに自然と女子のほうへと、押しやられてしまう感じ...まあ自分からも、女子のほうに行きたいんやけども...だから高校でも、まわりのみんなにそういうふうにしてもらって、そういうふうにみんなに思ってもらえて嬉しい。

お弁当も、だいたい いつも女子のグループと一緒に食べてる。

ドラムの子は、ボーカルで自分の歌ってるところを、後ろでドラムたたいてるの ほんまに めっちゃ嬉しそうにしてるから、ドラムの子って、好きな子の後ろでドラムたたいてるの、めっちゃ嬉しいもんなのかなあ～って思た。｢リーダーになってぇ～や｣ってドラムの子に思た。自分もドラムの子のこと好きやから...自分は楽器そんなに出来へんからなあ～って思たら、そのキャラクターやからええねん！そのキャラクターやから一緒にやりたいねん！後ろでドラムたたきたいねん！って思ってくれてるみたいで、ドラムほんまにうまい子に、そんなふうに思ってもらえて嬉しい。