〇アイテム名：『バアル神の兜』（ヘルメット・オブ・バアル）【Helmet of Baal】

〇概要

　バアル神の物とされる兜で被ると水属性と風属性の魔法が使えるようになり、雨を降らせたり嵐を起こしたりと気象を操ることが出来るようになるとされている。

〇諸元

・全高：約102㎝

・全幅：約51㎝

・全長：約56㎝

・重量：約1.8㎏

・外見：全体に赤銅色（しゃくどういろ）をしていてところどころに金の象嵌細工（ぞうがんざいく）で細かな意匠が施されている。実際に銅で出来ているように見える。

　左右の耳とコメカミの間の上ぐらいから大きな角が2本上に向かって生えている。また後ろには肩甲骨ぐらいまで錣（しろこ）が伸びて、延髄から背中までを守っている。眉庇（まびさし）は鳥のくちばしのように尖っているが、大きさはそれほど目立たず、ちょうど目のあたりに日陰を作る程度。

〇特殊効果

・斬撃無効

・刺突＆貫通無効

・装備中、風属性魔法が使えるようになる。

・装備中、水属性魔法が使えるようになる。

・装備中、風属性魔法の効果が増大する。

・装備中、水属性魔法の効果が若干増加する。

・装備中、風属性ダメージ無効化。

・装備中、水属性ダメージ軽減。

〇備考

　兜自体に不壊特性があるため刃物による斬撃や刺突といった兜自体を壊したうえで装備者にダメージを与える類の物理攻撃は通じない。ただし、兜が不壊だからそこで攻撃が止まるだけであって、攻撃によってもたらされる運動エネルギーそのものを消滅させることができるわけではないので、何かが衝突した衝撃は装備者に伝わってしまう。よって、物理攻撃のダメージを完全に無効化できるわけではない。例えば斧で切りつければ兜は無傷だったのに装備者が脳挫傷や頸椎骨折で死亡するということもあり得る。

　魔法が使えない者でも装備すれば風属性魔法や水属性魔法が使用できるようになり、風属性・水属性魔法の増幅効果もあって気象のコントロールさえ可能になる。ただし、魔法の発動には装備者の魔力を消費する。

　一般に魔導具無しで魔法を使おうとした際に術者の魔力量が不足していれば、本能的に魔力の放出量が絞られて魔法が不発に終わる代わりに魔力欠乏を免れる。しかし、本品のような魔導具を装備して魔法を行使すると、装備者の魔力残量にかかわらず魔導具が強引に魔力を吸い出して魔法を発動させてしまうため、魔力残量が少ない状態で魔法を行使すると魔力欠乏を引き起こし、最悪の場合死に至る。ただし、装備者の保有魔力が魔法の発動に必要な最低基準に満たない場合は、魔法発動のコマンドそのものがキャンセルされてしまう。