希望のびっぐばん

「希望のびっぐばん」


真珠に宿る光が太陽となり

飛び立つ鴎が月となる

さざめく太陽 賑わう大地

やつらは輝いている


すべからく 

すべからく


夜などどこにもありはしない

闇はいずこへ消えた

深淵は花々

生きとし生きるものはみな

星である


すべからく

すべからく


希望の支配する世界に

希望などあるのだろうか

未来に満ちた世界で

未来など夢想できるものか

顧みられた栄光は

そのたびごとに

色を強める


すべからく

すべからく


絶望の消え失せた世界に

絶望はむしろ栄える

厳粛な売女 淫靡な紳士 

やつらの傍らで

幼児は酒に酔っている

全き幸福な夢

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