第58話 恋の・キューピッドちゃん・です♡
◆ ◆
大地がひび割れ。
地の底より
その
もはや空は羽音と叫び声で真っ黒に埋め
地の
そうしてあふれ出る
「ふふふはは――忘れていた忘れていた!
――
「もはや待たんぞ、
ヨハインが手を広げる。
と同時に地が決定的に裂け――――まるで血のように赤く
そこから
「ん?」
光が伸びた先。
それは灰田愛の生徒達が――
何事かと目を
(――まさか)
赤き光が勢いを失い、消える。
その中心に
(いや違う――
「っ――
翼を広げた天使が、抱きかかえていた
サクラは
(これが、天使の本当の力……!?)
(だがどうやって――アイツの力はとうにゼロ、それを俺の
「――大丈夫。風ちゃんはもう大丈夫だよ。レピア」
「……! そうか――はは、そうかそうか! とうとう
「ッ――!」
サクラが思わず耳を
他の音が聞こえなくなるほどの鳴き声とはばたきが――その音の
「逃げて負けて
「
「――あ?」
レピアが身にまとう、
「もうしゃべんな
「もう俺が手を下すまでもねえ――食い殺せ、あいつらを!!」
黒き
レピアは
白く輝く
「――行こう、レピア。夢魔王を倒そう!」
――――
「お・け・ま・る♡」
瞬間。
音も無く
「――――――――――は?」
「『
「思い知らせてあげる、」
両目にラブのキューピッドが、静かにマジギレする。
「アタシらの『好き』は、あんたなんかに理解できないってことをね」
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