XXXX年、

@syoogo

第1話 始まり

 景色がここ5年で大きく変わった。きれいだった海は、政府や世界機関の力を屈指しても汚れていった。人間の主食の一部、魚。今では生レバーのように禁止事項になってしまった。

 山や森は、森林伐採によって減少した。そのため、今現在では政府以外立ち入り禁止になり、林が増加していった。

 ビルやタワーなどの建物は年々増加していった。一方で、人々の大半は貧困層が増加した。夢を抱く子供は消えていった。それは、ハリケーンのように突如発生し、大規模な災害を残した。



 選ばれた特定層の人間は逃げ回る。それ以外の人間は制限された中での手助けを可能だが、反した者はその場で消されてしまう。前例では、かばった者数人は消された。犯行を及んだ者は組織・団体・族ではない、秘密結集社による暗殺である。

 私たちが「秘密結集社」と呼ぶのは国内の問題ではない、世界規模で発生したものである。日本だけでなく、アメリカ・ロシア・中国などの先進国や発展途上国だけではない。アフリカ・コスタリカ・メキシコなどもだ。薬物に関係する者、罪を犯した者は、逃げることなく処分される。

私たちは配布された電子機器によって常に情報を得ている。その他のパソコンやスマホは既に支配下にある。発信することもできない。


 富士山に積もった雪は解け始めたころだった。

日本国民の特定の学生は、学校が休みであった時だろう。特定の学生当てに一通の黒い封筒が郵便ポストに膨らんで入っていた。テレビや携帯、新聞はそれに関してのこれまでの報道は一切行っていなかった。

私が気づいたのは友人が、宅に訪れたときであった。友人は額にもの凄い量の汗に顔面蒼白していた。時間は既に1日経過している。友人は「私たちの時代に来てしまった。数年に一回の死祭に招待されてしまった。」今回選ばれた者は、大学生である。日本の規模ではない、世界規模であると。「過去に起こった出来事は聞いたことがあるが、それは規則正しくない。開催されるごとに内容が変化する。」しかし、開催期間と開始前は同じであることは、把握している。


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