4 大帝国レムウル、戦闘員の評価をしよう。
「おもちゃ、もとに戻ったみたいね」
アオイとヘイタが子供たちをプラニスウイングから降ろし、町の様子を見ていた。
「ありがとう、プラニセイバー!」
名前と姿をこれで覚えられてしまった。
でも大丈夫。正体はまだ知られてない。
「よかった。
まったく、それにしてもなんなんだかなあ、〈適合者〉って」
「プラニスファーってさ。その〈適合者〉をそろえるために子供さらうとか、そこまでしなきゃいけないくらいすごいものなのかな……」
そのプラニスファーを持っていたルルウラ=レイのいた地球は、それでも大帝国レムウルの支配下となってしまったのだが。
「ルルウラ=レイが地球防衛庁の一員、てことは、ほかの人たちはどうしているんだろうね」
「ま、それはあとあと。
ニンギョウアミモト? あいつ追いかけないと」
* *
「フフフヒャヒャヒャ」
ニンギョウアミモトは今回、戦闘員出動の申請をしていたので、この採石場には大帝国レムウルの覆面戦闘員たちが待機している姿が見られた。
「ランダ=ガリア様のおぼえがこれ以上悪くなってはワタシの進退にかかわりますからねえ」
そこに、マモルたちの三機が到着、三人がニンギョウアミモトに向かい合う位置に降り立つ。
「そこまでだ、ニンギョウアミモト!」
マモルが言い放つと、
「フフフヒャヒャハハハ」
ニンギョウアミモトはまた妙な笑いをし、
「それ! かかりなさい!」
覆面戦闘員たちが一斉に三人に襲い掛かるのだが、
「黄色い湯桶攻撃!」
「ここだけの秘密ですよシュート!」
「光合成アタック!」
あえなく倒され、身柄は回収されるのだった。
「どうして?」
「なんだ? 大帝国レムウルの戦闘員はこんなものなのかよ?」
おかしい。
ニンギョウアミモトが提出した申請内容を確認する。
「あ! 申請用紙が研修中の部隊用だった!」
こうなっては自分の能力だけが頼り。
「面白いおもちゃが……ここにはありますですよね?」
「なに?」
プラニスウイングは帰還させたし、ここには三人のプラニセイバーしかいない。
「まさか!」
エンジン音が近づいてくる。
採石場に置かれていた重機が三人めがけて迫って来た!
「え? ちょっと! よその会社のもの勝手に使って!」
「リゾート開発には、土地開発はつきものですよ!」
「ちょっと意味わかんねえよ!」
その上、ニンギョウアミモト自身も巨大化した!
マモルがブレスレットを構える。
「ルルウラ=レイ! プラニスファーだ!」
「お待たせ!」
ちょうどヘイタとアオイも到着した。
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