出会いはあっても別れはない。
眞壁 暁大
第1話
出会いと別れ、というテーマでなにか書けるか、となると何も思い浮かばなかった。
てか、別れの段になるとうまいことが思い浮かばないというか、ちょっと書いてみたけどとても気に入らないので残す気にもなれなかった。
一連の投稿にしたところで手癖で書いてるものばかりで人に見られることはほとんど意識してないのだけれども、それでも内心の低いハードルをすら超えられない酷いものばかり。
なんでここまでダメなんだろ、と思ったけどこれ、現実でもキッチリしたオチをつける体験というのが殆どないからだと気がついた。
スパッと別れることがめったにない。
自然消滅を待つか。
じっさいにケリをつけるずっと以前から少しずつ距離を開けていくか。
こっちから絡んで行った関係で、別れる手段として用いているのはどちらかで、向こうから絡んできた関係でもきれいに「これで終わりだ」という風になったのはあまりない。だいたいフェイドアウト。
曖昧でハッキリしないまま始まって、曖昧なまま進んでいつの間にか終わることが多いから想像が働かないのだ。
そうした自分のリアルがダラダラのっぺりしてるのでハッキリクッキリした出会いと別れという話はほんとうに好き。
自分にはないものがそこにはある。
そうして読んできたもの、見てきたものを見様見真似で書き出せばいいのかもしれないが、どうにも難しい。期限内にお出しするのは不可能と諦めてこれを書いている。
書きやすいように一連のお題に対しては一つの世界観のもとで、というかまえでいたのだけれどもそれでも書けなかった。
精進が足りない。真似しようにも自分の中に手がかりがなさすぎる。
一度でもキッチリ斬られる/斬った体験があれば、それを土台になにか捻り出せるのかもしれないが。
出会いはあっても別れはない。 眞壁 暁大 @afumai
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