ガンマンに命令を

@Tanikoclubfukasan123

第1話

砂漠と生命、恥ずかしがり屋さんとニュースキャスターみたいだ。僕は前者が好きだ。いまから話す物語は実際に僕の頭の中で(!)起こったことだ。夢と現実を比べる暇があるなら、今日のニュースでも見てろ。


 彼はガンマンで、僕の小さな頃からのヒーローだった。身体つきは平均的で、ただお尻がむっちりとしていて、それがエロかったからみんな彼のことがすきだったんじゃないかな。男の尻。それは幼い僕にとってはとっても魅力的だった。

 彼が好きな話は昔のご先祖さまたちの決闘の話で、とくにひいおじいさんの話がとっても好きだった。

「許せないことがあると君はいつも殺したくなるんだろう?愚かな行いだ。何故なら、人生とは忍耐で、分かりにくいものは全て無しになってしまう世の中なんだ。」

彼は酔っぱらって叫んだ。

「男とは、、、」

「男、女子供関係ない!人生とはそうあるべきなんだ!僕の言葉は前衛的で、みんな理解し難いのはわかっている。でも、君は信じてくれると信じてた。」

彼は思った。では、料理や洗濯は彼自身の仕事なんだろうか?では、彼の妻は保安官の仕事が出来るのだろうか。

「男とはみな家族の支えでなくてはならない!それができないクズを凝らしめて、俺たちはこの街をまもってきたんじゃないのか。男は労働。女は家事。子供は友達と遊ぶ。それが人間が見つけた幸せであり、国を守る手段なんじゃないのか?みんなやりたいことはあるさ。戦争とかな。でも、忍耐こそ人生なんじゃなかったのか?」

「君が守ってきたのは家族や国だけだったのか?」

「世界を守れと?なにも出来ないまま君みたいにつまはじきにされて、安い蒸留酒が飲めて、素晴らしい人生なんだろうな。」

「僕個人が何かできるなんておもっちゃいない。でも、子供たちを見ろよ。親友を貶める姿を見てるぜ。」

娼婦たちも休憩をとる時間で、星が出ていた。普通の男たちは、自分たちも何かができるとおもっていたんだろう。


 彼は語り疲れると、愛馬の首をさすりながら、僕にこういった。

「ひいおじいさんはこう言いたかったんだ。僕に幸せであって欲しいってね。」


「たとえ誰であろうと、人を守ることっていうのは、やましい気持ちではじまって、愛して終わるんだろうな。僕の美しさはここから始まっている。心のなかの情景は、悲しい人にしかないんだろう。欲しいものがないんだから。ごめんよ。正確に言おうとすればするほど、真実とは曖昧になるだけなんだから。」  


 僕は勃起していた

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