第350話 デートから団体行動に変化!
「亜紀ちゃん!」
「亜紀ちゃんはもしかして……三國君を意識している?♪」
「亜紀ちゃんの言葉からして、かなり三國君を意識しているように、私は感じ取れたけど!♪」
「!!///」
陽葵先輩は口元を緩ませながら、伊藤さんに聞き始める!!
伊藤さんは陽葵先輩の言葉で、少し頬を染めて驚く。
(真優美さんが何処まで、俺の状況を陽葵先輩に話したかは分からないが、全てを話していたとしたら……伊藤さんが俺を振ったことも知っているよな!///)
(そうだとしたら、陽葵先輩もやり手だな!!///)
「ひっ、陽葵さん!//////」
「私は……三國君を親友だと見ていますが、恋愛感情までは……持って……いません//////」
「それに、陽葵さんも私の状況は、有る程度把握していると存じますが……///」
伊藤さんは頬を染めて焦った表情で言うが、最後の文章は少し
(……伊藤さん。俺のことを、まだかなり意識しているな)
(二村の障害さえ取り除くことが出来れば、俺は伊藤さんと関係を深められそうだな…!)
俺は心の中でそう感じるが、その障害を取り除くことが大変で有る。
陽葵先輩は和やかな表情で、伊藤さんに話し始める。
「うん。うん!」
「そう言う事にしておくわ。亜紀ちゃん!」
「じゃあ……私たちは、一足先に失礼するね!♪」
「桃香ちゃんでは無いけど、私たちもお腹が空いてきたから…!」
(陽葵先輩は真優美さんが喋る口調で言うな…。姉妹だから口調も似るのか?)
「じゃあ、三國君!」
「ランチを食べに行こうか!♪」
陽葵先輩が俺に笑顔で言い終えた直後。
伊藤さんは穏やか表情で、陽葵先輩に話し掛ける。
「えっと……あの陽葵さん!」
「私たちも後少しで……特別展を見終わるのです…///」
「もし、よろしければ……一緒にランチをしませんか?///」
「~~~♪」
「!」
伊藤さんの言葉の後。陽葵先輩は笑みを見せるが俺は驚く。
間接的に俺と陽葵先輩の中に、伊藤さんが割り込んできたからだ!
(……邪魔しないでよ。伊藤さん……と言いたいけど、俺と伊藤さんは、俺を振っても親友関係は続いている!///)
「私は別に構わないけど……三國君はどう?♪」
陽葵先輩は和やかな表情で伊藤さんに言った後、俺に尋ねる表情で聞いてくる。
そんなの断ったら、俺は伊藤さんから絶交されてしまうよ!///(汗)
「……俺も、別に構いませんよ!///」
「伊藤さんとは親友ですし!///」
俺は少し頬を染めて、気取った表情で言う。
俺の言葉を聞いた陽葵先輩は、伊藤さんに笑顔で話し始める。
「良かったね。亜紀ちゃん!」
「三國君も、OK出したよ!!♪」
「!!///」
「そっ、そうですか…///」
「三國君も、良いと言いましたか!///」
伊藤さんは素直な表情では言わずに、何故か『嫌々』の表情で陽葵先輩に言う?
伊藤さんは何がしたい?
「では……10分位で此処に戻って来ますので、しばらく待っていてください!///」
「桃香にも事情を話してきますから!!///」
「それでは、失礼します!」
『ダッ!』
伊藤さんは少し頬を染めて、真面目な表情で言った後。俺たちの了解を得ずに、走るように特別展の方へ向かってしまう!
そんなに焦って、行動する必要はないのに……
「……」
「……」
伊藤さんの行動を、少し呆然した表情で見送る俺と陽葵先輩……
陽葵先輩との楽しい美術館デートが、伊藤さんに乱入されてしまった!///
まさに『寝耳に水』だな!!///
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