第209話 妹と遊ぶ その2
「虹心!」
「昼食は、どの辺りで食べるのだ?」
俺は穏やかな表情で、虹心に聞いて見る。
虹心は和やかな表情で言ってくる。
「そうだね~~!♪」
「木陰のベンチでも良いけど、お弁当を作ってきたから、お弁当が広げやすい場所が良いね!!♪」
俺の視界にはベンチが見えており、場所も木陰で有るが、その場所では無いのか?
この公園の全体像では無いが、この公園は大きな池が有って、更にはスワンボートが池の端に係留されていて、公園の池をボート遊び出来るように成っている。
公園の遠くには広場が見えるが、その広場に遊具も設置されており、児童公園の役割も兼ねている感じだ。
だが、それ以外は特に、何かを引かれる物は無い?
大きな池が、メインの公園なんだろうか??
俺と虹心は今、その池の外周沿いを歩いている。
池の外周に当たる部分には、桜の木だと思われる木が植えられていて、春は桜の名所に成っているのかも知れない。
俺の視界に入っているベンチは、恐らく桜の木の下に有るベンチで有るが、この時期の桜の木の下は非常に危険で有る!!
知っている人は知っていると思うが、毛虫が桜の木にいるからで有る!!
桜の木に消毒を定期的にしていれば、多分毛虫はいないと思うが、この時期の桜の木は要注意で有る。
「空いているかは分からないけど、この公園には
虹心は笑顔で言う。
俺は公園内を軽く見渡しながら歩いているが、東屋らしきものは近くには見えない。
広場の奥にでも有るのだろうか?
俺は穏やかな表情で虹心に言う。
「東屋なら日陰にも成るし、テーブルも有りそうだな!」
「そう、そう!♪」
「ベンチで食べるとお弁当は食べにくいから、東屋の方が良いね!!♪」
虹心は笑顔で言いながら、公園内を“どんどん”奥(?)へ進んで行く。
夏休み中では有るが、この公園内の
池外周沿いを散歩している、初老の人たちが中心で有り若者の数は少ない。
規模の割に人気が少なく、穴場の公園なんだろうか?
(初めて来た公園では有るが、レジャー向け公園の要素は少ないな…)
(本当に、家族で
俺は心の中で、そう感じながら虹心と一緒に歩く。
……
公園の真ん中付近に来ると、
公園の外周と中島を架ける橋で有る。
「兄ちゃん!」
「この中島に、東屋が有るんだよ!!」
「この中島に東屋が有るなんて、何回も来て居る人で無いと分からないからね♪」
「先客が居ないと良いな!!♪」
虹心は和やかな表情で俺に言って、中島に向かう赤い橋を渡り始める。
公園内に架かっている橋で有るから、橋の長さも10m無い長さで有る。
中島内は、さっきの公園内と打って変わって、小さな森林に成っている!!
この中島だけは、公園とは別世界に成っていた!!
木漏れ日の中、俺と虹心は山道に近い細道を1分位歩くと、視界が広がる。
中島の終端と言えば良いのか、その場所から園内の池景色が広がる。
「……うん!」
「やっぱり、誰も居ない!!」
虹心は嬉しそうな口調で言うので、俺は虹心の方角を見ると其処には東屋が有る。
森林に近い中島に有る東屋は、自然と調和されておりカモフラージュされている。
知っている人で無ければ、見過ごすで有ろう。
「兄ちゃん!」
「誰か人が来る前に、東屋のベンチに座っちゃおう!!」
虹心は笑顔で言いながら、東屋の方に向かって行く。
俺たちの後を付いてくる人は居なかったので、直ぐに東屋が横取りされることは無いが、横取りされると悔しいので、俺も虹心の後を追う。
「ふぅ!」
「東屋かくほ~~!!」
虹心は陽気な口調で、東屋内に有るベンチに座る。
東屋から見える景色は、この公園の池が中心で有るが、お弁当を食べるには持って来いの場所で有る。
これからは、虹心と楽しい屋外での昼食で有る!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます