第47話 美少女同級生たちと出会う!? その2

「もぅ! 兄ちゃん!!」

「店から離れるんだったら、一言教えてよ!!」

「店の近くに居なかったから、探したんだよ!!」


 虹心は周りが見えてないのか、二村さん、伊藤さんが居る前で、俺に怒った表情で言ってくる!!


「三國君……この子。三國君の妹さん?」


 その様子を見ていた二村さんが、落ち着いた口調で俺に話し掛けてきた。


「へっ…!? あっ…!!?」

「兄ちゃん誰!! この人達!??///」


 虹心は、凄く驚いた表情と口調で言う!!

 二村さんの言葉で、今まで見えなかった者が、やっと見えたようで有った。

 俺は折角だし、二村さんと伊藤さんに、虹心と小鞠ちゃんを紹介する。


「二村さん、伊藤さん!」

「この子が俺の妹の虹心と、こちら側が妹の親友で有る、津和野小鞠ちゃんです!」


「虹心ちゃん、小鞠ちゃん!」

「初めまして。三國君のクラスメイト。二村彩織です!」

「お兄ちゃんには、何時もお世話に成っています!!」


 二村さんは和やかな表情で、虹心たちに挨拶をする。

 二村さんの挨拶の後。虹心は頬を染めながら、緊張気味で挨拶を始める。


「あっ、はい。初めまして!///」

「妹の虹心と言います…。学年は中等部です!///」

「こちらこそ、兄ちゃん言え、兄がお世話されています///」


(何か……日本語おかしくないか? 虹心??)


「二村さん、伊藤さん、私も初めまして///」

「私も、虹心ちゃんと同じ中等部です///」


 小鞠ちゃんは穏やかな表情で、普通に挨拶をする。

 やっぱり……虹心の方が、立場的に緊張するのかな?

 しかし、二村さんは虹心や小鞠ちゃんに挨拶をするが、伊藤さんは二人に対して、澄ました表情で会釈をしただけで有る。


「三國君!」

「今日は妹さんと、その友達で買い物に来たんだ~~!」

「三國君は、妹さん思いなんだね~~♪」


 二村さんは嬉しそうな表情で、俺に声を掛けてきた!

 このまま終わるかと思っていたが、まだ続きが有るのか!!

 俺はこれをチャンスだと捉えた!!!


「あっ、はい。そうなんです!!///」

「妹にどうしてもと、頼まれまして!//////」


 真っ赤な嘘だが、俺は頬を染めて、恥ずかしそうに二村さんに言う。

 虹心たちが俺をモテさせる為に、プリンモールに来たとは絶対に言えない。


 虹心は俺の言葉を聞いた瞬間『えっ!?』の表情をするが、直ぐに澄ました表情に戻る。

 流石、虹心。頭の回転が速い妹で有る!!


「優しいお兄ちゃんで良かったね。虹心ちゃん!」


 二村さんが微笑みながら話し掛けると、虹心も遠慮気味に笑いながら話す。


「はっ、はい…。優しい兄ちゃんです!///」


(良いぞ、虹心!!)

(これで、二村さんは俺に対する好感度が、かなり上がっただろう!!)


 二村さんとの会話も成立して、俺は一安心するが……伊藤さんが虹心に興味を示したようで、澄ました表情で話し掛ける。


「ふ~ん…。三國君にも妹が居たんだ!」

「ねぇ、虹心ちゃんだっけ?」


「はっ、はい!(汗)」

「伊藤さん。どうしましたか…?」


 伊藤さんからの急な声掛けで、少々驚きながら返事をする虹心。


うち桃香ももか。知っている?」

「虹心ちゃんと、同じ学年だけど……」


 伊藤さんは、虹心に落ち着いた口調で聞いている。

 伊藤さんにも、虹心と同学年の妹が居たんだ!!


「伊藤……桃香ちゃん?」

「えっと……」


 虹心はその言葉を聞いて、天井を見上げ始めるが……虹心の中では、伊藤さんの妹は知らない感じで有った。


「あっ、大丈夫よ。虹心ちゃん…!///」

「ちょっと……知って居るかなと、思っただけだから!///」


 伊藤さんが虹心にバツの悪そうな表情で話していると、小鞠ちゃんが話に割り込んできた。


「私!」

「桃香ちゃんを知っています!!」


 元気な声で言う、小鞠ちゃん。

 どうやら小鞠ちゃんは伊藤さんの妹、桃香ちゃんを知っているようで有った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る