無力な私たちが世界を変えるまでの物語〜突如として人類の半数に能力が発現し、非能力者が差別されるようになった世界で非能力者の私が状況を変えるために行動する〜

ゆめうめいろ

プロローグ

その日世界は造り変えられた。


 突如として人々は今までの常識では考えられないような力を持った。

 空を自由に飛び回ったり、手から炎を出したりすることができるようになった。


 ただしその力は一部の人にしか付与されなかった。

 そのため、力を持っている人と持っていない人で格差が生まれた。


 もう世界には平等なんて言葉はなくなった。

 どんなに頭が良くても、どんなに運動神経が良くても、知能を上げる能力や運動神経を上げる力によってそれを上回ってしまう。


 そして、力を持てなかったものはもう一生力は付与されない。

 一度カーストが下がったらもう上げることが出来ない。


 その差はもう覆らない。……そう思われていた。

 ある女子高校生が出てくるまでは。

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