9話目。もっと能力を得る。
しかし、ステータス欄をよくよく見てみると、この今の能力融合状態は一時的なものであるらしく、それはゲームで言えばいわば無敵状態で、漫画でいうならば敵と味方が共闘して新たな強敵と戦う熱い展開のようなものであり、ずっとは続かないらしい。起源は俺が異世界に転生するまでの間残り二か月ちょい。だから俺はもっと能力を獲得しなければならないのである。しかし半径100メートル内の人間やほかの生物、あるいは機械などの能力を無差別に獲得できるこの状態というのはあり得ない好条件なので、俺は最先端の技術を持つ国や、生物の能力を効率よく集めるために動物園や科学者が集まる都市やアスリートが集まる世界大会などに顔を出すことに決めたのであった。科学者の知識を得ることや専門的な技術を得ることもそこで可能になった。動物園では動物にしかできない穴掘り能力や飛行能力、植物を食べることで体内でタンパク質を作ることもできるようになったりもできるようになったし、体も変化させることができるようになった。アルマジロのように丸まったり、ハリネズミのように体に針を出して守ったり、象のように鼻を長くしたりキリンのように首を長くしたりできるようになったのである。いやでもこの能力、使うことあるのか。と自問自答するようになるのはしばらくだってからのことである。
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