巨人の住む森 プロローグ

みゅ〜る♨

第1話

私はその日かなり疲れており今にも倒れそうなレベルに眠かった。近道出来る森の中に入って行く。

『ぐごごぉぉぉぉ....』

謎の轟音が聞こえてくる。一体何処からなのだろうかと思いつい探してしまう。

『...ぐがぁぁぁ...』


轟音が近くなって来た。しかしもしヤバいのだったらどうしようか....そんな事を考えながらもさらに森の奥へと入って行く。


『....ぐがぁぁぁ!』


もしかして怒っているのだろうか。しかしイビキのようにも聞こえる。


『.....』


轟音が無くなった。しかしその直後私の目の前にはとんでもない光景が広がっていた。

それは謎の超巨大な肉塊が切り株の上にあるのだ。


『....?』


足音で気づいてしまったのか目をパチリと開く。とても巨大で恐ろしい目だ。


『.....あぅ...?』


切り株の上に座ったままこちらを見つめている。どうやら肉塊ではなく人間のようだ。しかし明らかにでかすぎる。それにとんでもない程に逞しい体だ。まるで暴力的とも言える程に盛り上がった力瘤や10個にも割れた腹筋。何千年も生きた大木のような足の筋肉...とても女の子とは思えない体。身長は少なくとも50m、体重は8㌧はあるだろう...しかし顔つきはとても可愛く、女の子なのが分かる。


『.....?』


また不思議そうな顔で見てくる。何か言いたいのだろうか....


[何か言いたい事あるのかな?]


『.....。(小さく頷く)』


どうやら言葉があまり話せないようだが聞くことは出来るようだ。


[私はハウゼン。普通の高校生だよ!貴方は?]


『....ボク...カロ...カロ・クラミス....きょじん...470さい.....デス...』


[カロさんね。覚えたよ!にしても本当に大きいね...(汗]


『....♪』


少しカロは嬉しそうだった。既にこの時には家に帰る事など忘れていた。これから私とカロの生活が始まるのだろうか...?


(○・ω・)ノ----end-----

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