気になるけど、放っておくこと
光なしに闇は存在しない。どちらかが消えればもう片方もいなくなる。
人間にもあるのだろうか。2つで1つ、互いに反する性質を持っていて、どちらかなしに生きられないものが。
書いていて気がつく。これは、きっと、世間一般に言う恋愛のことだ。相手に対して「あなた無しには生きていけない」と思っていることが恋愛だと解釈しているが、その人にとって、自分と相手は光と闇のような関係性に近いのではないだろうか。
私には恋愛はわからない。家族無しには生きていけないと思っているが、家族に対して抱く感情は一般に恋愛とはまた別物だ。恋愛というよりむしろ慈しみ?それと少しの信頼でできた、そういう凪いだ海みたいな感情を、どのように表現すればいいか分からないけれど、恋愛ではないなぁという感じがする。
私には恋愛がない。光にも闇にもなれず、その間でじっと息をひそめているだけの、弱くて脆い存在。
どこかにいるだろうか、私をこの隙間から救い出し、光や闇にしてくれる人が。
気になるけど、今は、放っておく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます