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  • 女性に会いにへの応援コメント

    渡ろうとしていた道路ってもしかして…。
    渡ってしまっていたらもしかして…。
    だから奥さんが連れ戻してくれたのかな…。

  • 女性に会いにへの応援コメント

    薄らいできた記憶の中で、それでも愛した人の記憶だけは、限りなく確かなもので。
    歳をとることの現実なのでしょうか。

  • 女性に会いにへの応援コメント

    夫が大病をして生死の境を彷徨いました。後にそのもがいていた夢の中の話を不思議な感覚で聞きました。三年前の出来事が思い出される作品でした。


  • 編集済

    女性に会いにへの応援コメント

    以下、ネタばれあり




    「出所飯」を拝読して印象に残ったので、こちらも読ませていただきました。
    近況ノートではなかなかに求道的なコメントを拝見したこともあり、
    すこし口うるさ目で書かせていただきます。
    でも、くれぐれもこれは一読者の一意見でありますから、そのおつもりで。
    書いておいてなんですが、こういうのは話半分に聞くのが
    いちばん間違いないと思います 笑。

    まず、この作品はSFと銘打ってますが、一般的に見るなら"普通の"短編でしょうね。
    低めて言っているわけではありません。
    総合的な文芸誌などで、特にジャンルを特記することなしに
    掲載しているような作品のパターン、という意味合いです。

    あえて言えば、家族小説、かな。夢の中で妻に逢う、という幻を描いた。
    であれば、妻とのエピソードとか、断片的なイメージとか、
    もっと最初から周到に挟んだりしてもよかったように思います。
    と言うか、入れるべきでした。「妻」と明かすのは最後でいいとしても。

    たとえば、上記のエピソードが挿入できたとして、
    サイケデリックな方向の描写に思い切り注力できるのであれば、
    これは幻想小説、耽美小説の扱いになります。
    夢の断片を、精神分析論的構造っぽくつながりを持たせられるよう
    書き入れられるのであれば、ようやくSFになるでしょうか。
    もちろん、この夢のあり方そのものが実は何かの仮想現実で
    ……みたいな方向に持っていってもSFになります。
    まあ今時は、ただの夢オチだったりすると
    座布団が飛んできたりしますけど。

    あるいは、そういう肉付けじゃなくて、たとえばですが、
    妻とのわだかまりの残る過去があって、その後悔を引きずって生きてきた
    主人公が、幻の中で何らかの気づきを得、そこで妻からの
    赦しを得る、みたいなノリだと、バリバリの純文系家族小説ですね。
    ただ、その方向なら今の倍ぐらいの文章を加える必要があると思います。

    総じて申し上げますと、この作品はどうか、と問われれば、
    小説としては、まだ素材提示の段階です、としか言えません。
    テーマを受けて、こんなイメージを思いついたんだけど、と
    紹介する段階であれば、あ、面白くなりそうだね、とは言えるんですが。

    あと一つ最後に、文章そのものはこのままで
    単に最後のシーンをオチとして提示したかったんだ、
    ということであれば、それはショートショートの作法で
    考えるべきかと思います。
    文章量を半分ぐらいにして、今少し夢のめちゃくちゃぶりを
    工夫してみて、最後をすっと切り上げれば、
    結構いい感じの超短編にまとまるかも知れません。
    その意味では、文が長すぎたのでは、という指摘もあり得ます。


    総括いたしますと。
    何のジャンルで、どういう読者を対象にして、
    どこを見せ場としてこの文を書くのか、ということに、
    もっと自覚的になってみてください。
    ひらめきのほとばしるままにストーリーを書き上げるべきで、
    ジャンルとか読者層とかはあとで考えればいい、と考え方は、
    執筆歴数年目によくひっかかるトラップです。私もそうでした。
    一歩譲って読者層などは最後まで考えないでいるにしても、
    「この小説のここを読んでくれ」という企図は
    最初から明確にしておくべきです。
    で、もし、「いや、この作品はここが狙いのつもりだったんだけど」
    ということであれば、
    演出の仕方に今少し工夫を、ということになりましょうか。


    いろいろと焦りもあるでしょうが、
    楽しみながら書けるのがいちばんです。
    どうしたらもっと楽しめるだろう、という観点からも
    色々考えてみてください。
    で、もういっぺん言いますけれども。
    人のコメントは話半分に聞いてくださいね。
    「ああそうか」というところだけ、つまみ食いしください。
    お役に立てれば幸いです。