伊勢さんと私

ヤッキムン

第1話

2003年パリで生まれた。そのあとロンドンに行き、広島の幼稚園に。それから郡山、松山、那覇と転校して、中3の時に大阪に行く。

中3で初めて大阪の中学に転校したのに、ちゃんと高校にも合格したから、自分かなり偉いと思うょ!

高校の近くには 百人一首とかで知られてる伊勢の庵もあって 今は伊勢寺となっており、文学的雰囲気も漂う。

家で古文を読んでても、自分のそばで 作者が立ってて 「あぁ うちの書いたの 読んでくれてはるゎ」って思ってるような感じ いつもしてる。京都と大阪の中間である場所柄、そんな気がしても、なんも不思議でもないなあと思ってる。

この高校に入学したのも伊勢さんの御導きなのでは と思ってる。

中3の頃、自分は私立ならば女子高に通いたいと本当に思ってた。ちっちゃい頃から自分はずーっと女子みたいやったから。府立も合格したので今の高校に行っている。

府立も実は他の高校に行きたいと思ってたのに 今の高校に行ってるってことは 伊勢の御導きに違いないと そう思うのだ。

高校に入学した時は ぶっちゃけ 近くに伊勢寺のあること知らなかった。自転車通学だから、駅前を自転車に乗ってて、あの先に何かあるなぁ~っ?なんなんやろなぁ~っ?て思ってて、そしたら まさか あの伊勢さんのお寺だったなんて 思ってなかった...百人一首の伊勢の句 なんか好きやなあ~て ずっと思ってたから あそこにあるのは伊勢寺だなんて...びっくりしたと同時に めっちゃ嬉しかった...この高校に来て良かったのかも とさえ思えた!

大阪の自分の家には 何か霊のようなものがいて、自分は毎日 女の子みたいで 女の子みたいに暮らしてて 絵を描いたり 文章書いたりするの好きやから その霊みたいなのは 昔の 歴史上の 女流の方なのかなあと思ってて、自分が部屋で夜 その日の宿題も終えて ふとんに入って 月明かりで はだかになって からだをくねくね ひとりで くねらせてるのとかも どうも いつも見守ってくれてて 絵を描いたりしてるとこも なんか嬉しそうに見守ってくれてはるように思えて、もしかしたら伊勢さん なのかなあと思ったりもするのだ。そうであれば良いなあとか そうであってほしいとか そう思う...

たまに部屋で古文読んでると 自分のそばにいてはるの、自分のそばで古文読んでるとこ嬉しそうに見てはるの紫式部さんなのかな?清少納言さんなのかな?って思う時もあるけど、自分の行ってる高校の近くに伊勢寺あるから 伊勢さんの可能性 高いのかなあ~と。でも紫式部さんも伊勢さんを推して 伊勢さんを慕ってたみたいやから もしかしたら伊勢の庵にも来たことあったりして、そうすると紫式部さんなのかもしれへんなあ~とか 古文の勉強しながらも色々思う。

高校の帰り道、伊勢寺をお詣りしながら 同級生と初キスしたから、それも伊勢さん見てくれてはったのかな...

昼間は自分の勉強部屋の霊の存在も、そんな感じることはないけど、夜 その日の宿題とか終えて ふとんに入って寝てると、部屋が騒がしくなるというか、まあ1言で言うと、自分に対して 芸術に より高い意識を持ちなさいと そんなふうなメッセージを送ってるように どうも思えるから、きっと芸術関係の霊なのかなあと本当に思う。その人の弟子にでも言ってるかのような...

だから確かに中3で大阪に転校して、今の家に住むようになってから、芸術全般に対してより興味を持つようになってきたと思う!

もしかしたら 自分の勉強部屋の霊の方の 当時 自分は弟子か弟か こどもだったのか そんな関係なのかもしれない...

たまたま 自分が 伊勢さんか誰か そういう霊の住む部屋に あとから入って来たにすぎないのかもしれないけれど...

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