第4話 光
通院は月に一回だった。次の通院まで、あと一週間。この一カ月は小夜子のことしか考えていなかった。それだけ手紙が嬉しかった。
体調管理のために散歩をしていた。地方で二十五歳ともなると同級生もほとんど県外にでているようだった。知人に会うことがない。この点はやはり都会より田舎の方が気楽だなと感じながら歩いていた。一日に四十分くらい歩いていた。
朝散歩に十分。午前中の散歩に三十分。まだまだ体力はなかった。しかし散歩も有酸素運動だし有酸素運動はコレチゾールというストレスホルモンを低下させるらしかった。全部樺沢紫苑の樺チャンネルで知ったことだった。
自宅療養の一日のメニューは七時に朝散歩、十時に散歩をしている。あとは読書とパソコンをしている。樺沢紫苑の樺チャンネルを見ているうちにネット副業というのがでてきた。東京での仕事はit関係だった。仕事を辞めてからは趣味でしかパソコンに触っていなかった。
「これだ。病気になってもネット副業という手がある。」
僕は小夜子に手紙を書いた。
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