中級チュートリアル その1

“ではこれから中級チュートリアルを行いたいと思います。準備やお時間のほうは大丈夫でしょうか?”






YES。




“まずはダメージ計算のおさらいです。各カードは重ねる事で威力を増します。一枚目が2として、二枚目が×10、3枚目が×8、四枚目が×6、5枚目が×4、6枚目が×2となります。ちょっとした計算をしましょう。2に×10は20。20に×8で160、160に×6で960、960に×4で3840、3840に×2で7680となります。これに限界突破として7枚目を追加した場合、7680×2で15360の魔法エネルギーを放出する事ができます。





YES。




“ここで「理言」の-を使ってみましょう。相手プレイヤーが「炎熱」の火を6枚使ったとして、最初の1枚に-を適用した場合、-7680のダメージを相手プレイヤーに与える事ができます。”





YES。




“今度は+をと5を使ってみましょう。2+5は7。繰り返しになりますが二枚目が×10、3枚目が×8、四枚目が×6、5枚目が×4、6枚目が×2となりますので、2枚目が70。3枚目が560。4枚目が3360。5枚目が13440。6枚目が26880となります。差にして19200もの違いがあります。分かりましたでしょうか?”




YES





“そして、強い魔法ほど発動時間がかかります。1枚目は2秒。2枚目は5秒。3枚目は10秒。4枚目は15秒。5枚目は20秒。6枚目は25秒。限界突破の7枚目は30秒かかります。分かりましたでしょうか?”





そんなもんなのか。まあリアルタイム制だしそんなものか、とYES。





“時間がかかりますが、これは「時空」カードで短縮可能です。強い魔法を素早く撃つにはタイムクロックを弄る必要があります。「時空」カード一枚で5秒ずらす事ができます。1枚目は瞬間。2枚目は2秒。3枚目は5秒。4枚目は10秒。5枚目は15秒。6枚目は20秒。限界突破の7枚目は25秒となります。また逆に「時空」カードで相手プレイヤーの魔法発動を遅らせる事もできます。分かりますでしょうか?”





YES。





“また、強い魔法ほど発動時間がかかりますが、その間にも別の魔法を撃つ事ができます。強い魔法を撃つ待ち時間にも攻撃できるという事です。分かりましたでしょうか?”




ほうほう。YES。




“例えば相手プレイヤーが強い魔法を準備している時に邪魔する事ができます。例えば「炎熱」の火をカードに当てる事でカードを燃やす事も「風衝」の風でカードを飛ばす事もできます。もちろん攻撃も可能です。通常、魔法で使ったカードは使用済みとしてストックされ、手札が無くなった時に再使用できるのですが、燃やしたり飛ばされたりしたカードは特殊な方法を使わない限りゲーム中で使用できなくなります。分かりましたでしょうか?”





弱いカードも使い道って事でいいのかな。YES。





“今回はここまでにしましょう。中級チュートリアルその1は終わります。お疲れ様でした。”





うん。だんだんこのゲームがわかってきたぞっと。

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