おもい -いのり-

みなはら

第1話 おもい -いのり-




『おもい』 -いのり-




以前にも、いろんなところで書いていること


書くことができるのは幸せだ



そして作品が残るのは幸せだ


作者が居なくても残るものがあることは



想いを結ぶこと


作品を読むことで


魂の欠片に出会うことで


あのときの気持ちを思い出す


心へと響いた景色へと


あの人の見た世界へと


そこに向かう扉がひらく



新しい世界へと旅立てる



あの人の世界に残る言葉


あの人が居た証


それはあの人が残した心の碑のようなもの


想いの欠片、あの人の残した魂の残り香のような何か




あの人はもういないのだろうか


最後の言の葉は秋だった



もうこの世界に居ることができない


私の作品をここに残すことを許してくださいと


そう書かれた言葉を見て涙がこぼれた



いろいろな出来事とともに


命をおもう春が訪れた



あの人はまだいるのだろうか





書くことができるのは幸せだ


作品が残ることもそう


ずっとずっとここに残っていてほしい


これは祈りのようなきもち



ネットの泡のような数多の物語


いつしか消えてしまうこともある


それは以前にもあったこと


そうした、かなしみの記憶が


ある人との思い出に色をつけている




出会えた嬉しさ


知ることができた楽しさ


あの人の明るい面影



そうしたやさしさ


そんなやわらかさ


あの人への想いには


そんな思い出を持ちたい




出会って良かった


楽しかった


嬉しかった




祈りのように想う


そうした思い出を


心に残してゆきたい




書き続けたい


いろいろなことを


想いを受け


心から放ち


何かを響かせてゆくものを


この春の風に流そう




あの人が書いた明るい言葉たち


その事をおぼえていたい


あの人をおもうとき


また……


いつか……


嬉しかった想いと出会えるように





※ 書いた言の葉のなかに、あの方の言葉はありません。

あくまでも自分の言葉です。

一度だけ見せていただいた投稿されていた文章を、そこで自分が感じたつもりになったものを、言の葉のなかへと綴ったものです。

あの方の言葉は、あの方自身が、そしてあの方と関係の深い方が持っていて然るべきものだと、そう思いましたので。




-感謝、そして謝罪です-


カクヨムでお世話になったあの方に感謝を。(お名前は他のところなどに書いてはおりますが、ここでは控えさせていただきます)


あの方から分けていただいた、名刺代わりの小説10選のバトン。

なろうで自分が始めたきっかけはあの方でした。

あの出来事のおかげで、なろうで知り合えた方もたくさんいらっしゃいました。

その事はいくら感謝しても足りないくらいです。


ふと立ち寄った自分にも、明るいコメントを何度もかけていただいたこと。そのときの嬉しい気持ち。

いつまでも忘れないでいたいと思っています。



先日、自分がカクヨムへの足を遠退かせた時期に、あの方が去ることになること、もう去ってしまったかもしれないことを知りました。

いえ、応援やコメントがなくなっておりましたから、薄々は気づいていたのだと思います。

自分は、なろう、みてみんの方が忙しくなっている時期でしたから、こちらが離れたことで向こうも離れたのだと、そう思いたかったのでしょう。


そうしたところは、自分の持つ弱いところです。←何か気づきつつも、あと一歩が踏み出せない時があるのですね。


病が回復し、元気になられたのなら、そうして投稿サイトから去られたのなら良かったと、そう思うこともありました。



自分の書いた、古い若りしころの書きかけの作品を公開したきっかけも、やはりあの方でした。


続きが見たい。そうコメントをいただいて、

はじめは触りの部分だけの公開のつもりを、ある分だけでもと、

ご要望にお答えして、時間を取りつつ紙面からの引き写しをしたときのことを思い出します。



あの人にお返しできること、

まだなにもしていないのですね。

したことは不義理ばかりです。


もう返すこともできなくなってしまいました。




今さらで本当におこがましいのですが、

あの時カクヨムにいなくて、最後のコメントを書けなかった謝罪と、

通りすがりのような自分と、明るく話していただけていた、あの方に感謝を。


まだ居てくれるのか、もうゆかれたのか


いらっしゃるのなら、

できるかぎりのおだやかな時間をすごされていてほしい。


そうでないのなら、

いまはまだこちらにいるパートナーの方と、

いずれまためぐりあって、しあわせに出会い、

今度こそ楽しく幸せな挙式をあげられますように。


陳腐な言葉ではありますが、そんなことをお祈りしております。


本当に本当にありがとうございました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

 おもい -いのり- みなはら @minahara

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る