第162話・魔王討伐作戦
イトから魔王が攻めてくると伝えられた1時間後
今俺の部屋には今回の魔王討伐作戦に参加するメンバーが集まっていた。
まず最初に俺の眷属であり天魔である【剣舞の天魔】イト・【忠光の天魔】・ナナ・【察知の天魔】カレーヌ・【洗脳の天魔】にして【呪術の天魔】セリカ・【直感の天魔】ディスラー・【闇染の天魔】マリアという天魔6人。
天魔でないものの天魔に勝るとも劣らない力を持つ神器使いカゲウス。
そしてセリカ協力の元、聖教国から【星光の天魔】と天魔に匹敵する力を持つ化け物(変態)である聖騎士ファンクラブ【影守】の会長の二人。
帝国からは面白そうと理由で参戦してきた【道化師の天魔】が一人。
天魔連盟創設者にして俺を除けば世界最強の天魔である【真希】と天魔連盟から戦闘狂であり頭のネジが飛んでる暴君、【破壊の天魔】と俺と真希に並ぶ力を持った地獄から這い上がり、長き時を生きたあの【嫉妬の天魔】を殺した【戦闘の天魔】にして【修羅の天魔】である修羅。
後はヤマダ王国から魔王軍と殺し合いたいとネズミ眷属から報告を受けて駆け付けた頭のネジがぶっ飛んでる父上こと【透明の天魔】
これまた同じく楽しそうと参戦してきた、頭のネジがぶっ飛んだ戦闘狂である姉上。
最後に世界最強の天魔であり【怠惰の天魔】にして【万能の天魔】にして【消滅の天魔】にして【虚無の天魔】であるこの俺だ。
以上の大国を1夜で3つくらい落とせそうなメンツが揃っている訳だ。
正直な話、この面子で魔王討伐作戦をするとなった時に過剰戦力にも程があるなと最初に感じてしまった訳だ。
割と冗談抜きでこの半分でも魔王というか魔王軍を壊滅させられる気はする・・・。
でもまあ戦力が大いに越したことはないわな。
だって戦力が多いのであればそれだけ俺が楽出来るって意味なのだから。
そう考えるといいな。素晴らしい非常に素晴らしい。
「「この場で一番強いのはグレン君だから、グレン君が指揮をとってね」」
今は皆の前なんで双子状態の真希が嫌からみたいなことを言ってくる。
「何を言ってるんだ。俺がそういうの嫌いだって知ってるだろ」
「「もちろん知ってるよ。だからこそだよ」」
「ハア、相変わらず良い性格してるよ」
「「お褒めに預かる光栄です」」
「ハア、俺の代わりにディスラーお前が指揮を取れ、【直感の天魔】である訳だし、将軍としてこういう指揮をとることにも慣れてるだろ」
「かしこまりました。謹んでお受けいたしましょう。では、この俺ディスラーが指揮を取らせてもらうぜ。お前らもそれでいいだろって、まあ、俺の主であるグレン様がそう言ってるんだ反対意見もクソもないだろうな」
ディスラーがそう言って辺りを見渡す。
俺も辺りを見渡す。
特に誰も反対意見等はなさそうだった。
「さて、じゃあディスラーよ。お前の直感はどう判断を出している」
「そうだな。まずは大きく3つのチームに分かれて貰う。一つ目は魔王討伐チーム・二つ目は四天王討伐チーム・三つ目はその他の魔物・魔族を討伐するチームだ。
こうして3つのチームに分けることでより円滑に魔王討伐を行うことが可能であり、また俺達が最も危惧しなければならない、数で押されてしまって犠牲者を出すという危険を極力減らすことも出来るって訳だ。俺の直感として、これが最も良い案だと思う。どうだ」
何だかんだでこの国を長年守って来たディスラーらしい、安心安全の割と保守的だが非常に素晴らしい案だった。
おそらく今の案が最も安全であり最も確実に魔王を討伐できるだろう。
ただ、この案には少し問題があるな。
「おいおい、3つのチームだって?俺は誰かのチームを組むなんてなれ合いをするつもりはないぞ」
【破壊の天魔】が大きく声をあげた。
やっぱりというべきか、今この場には【破壊の天魔】という戦闘狂という馬鹿に、
「「ハハハ、チームなんて組まなくても私達2人で大丈夫ですよ」」
愉快犯でこの状況を楽しんでる馬鹿に、
「フフフ、ハハハ、そうだね。じゃあ面白そうだから私は一人で魔王城を探索しようかな」
何を考えてるか分からい、道化師という名前の馬鹿に、
「もしチーム分けするなら、もちろん私はグレン様のチームに入りますね」
「え、ナナもご主人様と一緒がいいなの」
「もちろん私も旦那様と一緒が良いです」
「それなら私も神様と一緒が良いです」
「私だって師匠と一緒にいたいです」
俺と一緒にいた俺の眷属達がいた。
こんなメンバーでチーム分けが出来ますかって。
まあ、出来ないよねって話だ。
「ディスラー、指揮を取れって言ったが忘れてくれ、落ち着いて考えればこのメンバーをまともに指揮するってのが間違ってた」
「ああ、確かにそうだな・・・」
「という訳で指揮とかうんぬんかんぬんは面倒だしなしだ。どうせほとんどのメンバーが天魔な訳だし、各自好き勝手にやれ。それで死んだら全部自己責任だ。これでいいだろ?」
「ああ、いいぜ」
「「うん。それでいいか」」
「それなら文句ないよ」
「これなら皆グレン様と一緒にいれますね」
「オッケー、じゃあそれで行きますか」
かくしてこの割と冗談抜きで最強の面子で魔王討伐作戦に動くのだった。
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