第160話・ネズミ眷属優秀過ぎワロタ
「え?帝国とバジリスク連合と魔王の同盟が瓦解した?その上で帝国とバジリスク連合国が仲たがいして極度の緊張状態にあるって」
「はいでチュウ」
「マジかよ。え?因みに理由は?」
「暗殺のおかげチュウ。かなりの数の帝国とバジリスク連合の上層部の人間を暗殺したおかげで恐怖に怯えて何もしなくなったチュウ、更に帝国の皇帝とバジリスク連合国の総裁がヤマダ王国を攻めるか否かで揉めて仲たがいもしたチュウ。ヤマダ王国に構ってる暇なんてないチュウ」
「マジかよ。それで行けたのかよ。何というか初めからそうしとけば良かったな。面倒な調査とかした意味やろ。正直カゲウスに調査頼む必要なかったんじゃんね?」
「でも、まだ魔王が単体で攻めてくる可能性はあるチュウ。カゲウス様の調査は無駄じゃないチュウ」
「ネズミ眷属、お前、優しいな。そうだな。カゲウスの調査は無駄じゃなかったな」
「はいでチュウ」
「しっかし、よくやったネズミ眷属、これで俺の大嫌いな面倒事が減ったわけだ」
「ありがとうございますチュウ。陛下の為になって嬉しいでチュウ。皆喜んでるチュウ」
「そうかそうか。じゃあ、ネズミ眷属このことを俺の眷属達に伝えといてくれ」
「もう、伝えてるでチュウ。マリア様はもう既にこの機会に乗じて帝国とより強固な条約を結ぶための魔道通信をしてるでチュウ」
「マジか。もう既に行動してたか。流石俺の眷属達だな」
「ありがとうございますでチュウ。マリア様も陛下に褒めて貰ったら喜ぶと思うチュウ」
「そうだな。後で褒めてやらないとな。取り敢えず色々とよくやってくれた、ネズミ眷属よ。そうだな、これで褒美無しというのはアレだな。俺の面倒事を取り除いてくれたんだ。今までの活躍もかねて褒美をやろう」
「ありがとうございますチュウ」
「ネズミ眷属よ。近く寄れ」
せっかくなので最近本で読んだ王のムーブをかます。後は純粋に俺がこの素晴らしい布団という名前の天国の中か出るのが面倒だったからってのもあるけど。というかこれが理由は9割だな。
「はいでチュウ」
ベットで寝転がっている俺のすぐ側まで来る。
事前に清掃魔法でもかけていたのか、体はゴミ一つついていない非常に清潔な状態であった。
俺が汚いのが嫌いと知っているからちゃんと体を清掃する。
うん、良い心構えだな。
流石俺の眷属だ。
「さて、ネズミ眷属よ。何が欲しい。遠慮なく言ってみろ」
「では、仲間達もご主人様の正式な眷属にして欲しいチュウ」
そういえば、正式な眷属ようは俺の血を分け与えられたネズミ眷属は最初の15匹だけだったな。
それ以降は眷属の眷属という形で存在していて力も正式な眷属から数段劣る形になっていたな。
それでも、ネズミであることを考えれば充分過ぎる程の力を持った存在だけど。
「なるほど、分かった。血魔法・増血・空間魔法・空間移動」
血魔法・増血で体の中の血を増やす、普通なら即死確定の危険な行為だが、天魔である俺はその程度一切問題ないの大丈夫だ。
体の中で増やした血を空間魔法・空間移動を使い、異空間から適当に取り出して瓶の中に移動させる。
これで、俺の血液が並々入った瓶の出来上がりだ。
因みに量は何と1リットル。
後は眷属の眷属、いわば元から俺に対する忠誠心に溢れて元から俺との繋がりがある存在、ネズミ眷属達が飲めば自由に俺との正式な眷属になれるだろう。
なんかちょっとややこしいが、まあそれはご愛嬌か。気にする方が面倒だ。
「それはご主人様の血液でチュウ」
「ああ、そうだ。という訳でお前らの眷属達にこの血を一滴分け与えれば正式な眷属となり、より大きな力を得るだろ」
「ありがとうございますチュウ」
「まあ、いいってことよ。これからも俺の為に頑張ってくれ」
「かしこまりましたチュウ」
ネズミ眷属は俺の前から姿を消した。
さて、じゃあ俺ももうひと眠りするとしますか。
再度布団に潜りこみ、心地の良い寝息を立てるのだった。
――――――――――――――――
久しぶりの更新です。
何故、今まで更新してなかったのかって言われれば、申し訳ございませんと謝罪するしかないです。
本当に申し訳ございません。
こうしてコツコツと小説を投稿する気持ちはあります。
いやまあ小説自体は別作品をずっと書いてるんですけどね。
はい、本当に申し訳ございません。
完璧なる言い訳です。
追記
遅くなりましたが、@tomikuさん@Alsionさん、ギフトありがとうございます。感謝です。
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