第13話<実生活(継承)>
「先日ネパールで大きな地震がありましたね。
多くの犠牲者の冥福を祈りたいと思います。
寒い地域での被災者の生活は大変だと思います」
「そうですね、早く普通の生活が出来るといいですね」
「ネパールはきれいな自然がいっぱいだし
後世に残したい世界遺産もあるんでしょ?」
「この地震で破壊されたんでしょ?」
「世の中の一切のものは常に変化し生滅するというからね」
「諸行無常って言うことね」
「日本でも東南海地震が起きるかもしれないって言うよね。
それに対処できる方法があるのかしら?」
「対策はいろいろやってるらしいけど、どうなんだろう?」
「形あるものは回復できるけど命を助ける方法はして欲しいよ」
「人の命は多くのものを後世に残すためにも必要よね」
「世界遺産って後世に残すためにユネスコが認定した文化や自然よね」
「私はこれに違和感があるのよね」
「大切な自然や文化を後世に残すことは良いことじゃないか」
「認定しない自然や文化は大切にしなくても良いって思えるよ」
「なるほどね」
「あなたが毎年やっている田植えも同じことでしょ?」
「自然を守り、田んぼも守り、米作りも後世に残したいよね」
「義兄さんと二人じゃ大変なんでしょ? 後継者はいるの?」
「今回は結婚したばかりの次男夫婦が手伝ってくれてね
後継ぎのために写真を撮って手順を記録に残してくれたよ♪」
「それはそれは、おめでとうございます♪」
「利益が無くて継承できなくなって困ることは多いですよね」
「利用者が少ない病院も介護施設も学校も公共交通もね
無いと困るものがいっぱい廃止されたことがあるよ」
「お金が無いと何も出来ない社会は不便な社会ですね(涙)」
「お金は便利な道具だと言うのにね(笑)」
「お金で解決する方法を考えることはもう卒業して欲しいですね」
「お金を無くすことで世の中が良くなることが想像できないよ」
「それが問題だ(笑)」
「もっともっと語り合いを増やすことが大切なのかもしれませんね」
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