第2話<未来のために今を変える勇気>

「『自分が変われば世界は変わる』って

みなさんも聞いたことがあると思うけど・・・

どのように変われば良いのか、ご意見をどうぞ」


「今の生き方や考え方を変えなきゃいけないって、

そう思いますけど、ほかの人はどうですか?」


「生き方や考え方はどのように決めたんだろう?」


「生まれた時はまだ決まってないよね(笑)」




「幼少期のときは親の真似をしたくなるよね。

それと

親のお手伝いをしたくなる♪」


「あれって、奉仕の心じゃないの?」


「まさか、ただ親が喜ぶ顔を見たいんじゃないの?」


「それが奉仕の心だと思うけどな」




「その頃から人間社会の決まりごとを教えるよね」


「そうそう、お店のものを勝手に取ってはいけない、

欲しいものは何でもお金を払わないといけないとかね」


「物々交換のシステムを教えるってことね(笑)」


「大切なことだけど何だかイヤな言葉ね(笑)」


「お金を得るための練習だって教えるよ(笑)」


「どんなこと?」




「お手伝いをしてくれたらお駄賃をあげるの」


「働いたら報酬をいただく練習になるよ」


「これって、見返りが無いと何もしないってことよ」


「幼少のとき親の喜ぶ顔を見たいだけで

お手伝いをしていた心を踏みにじるみたいじゃないか」


「それがお金の要る社会のシステムなんだからね」




「今を変えると言う生き方や考え方は

見返りを求めることをやめようってことなのかな?」


「そうだね、幼少の頃の生き方のほうが良いってこと」


「おいおい、大人が赤ちゃんと同じ考え方になるの?(笑)」


「そのほうが本来の人間の生き方かもしれないよ(笑)」


「赤ちゃんより優れた大人が簡単に変われるかしら(笑)」




「この世界は大人が作ってきたものだよ

本当に素晴らしい世界だったら

子供たちは早く大人になりたいと思うよ」


「大人になりたくないと思う子供たちは多いよ(涙)」


「お金を稼ぐために働くことがイヤなんだろうね」


「自分がやりたいことで社会のために何かをしたい。

お金を稼がなくてもそれができる社会を願っているんだよね」


「大人だってそれを願っている人は多いよ」


「だったら『今を変える』って気持ちにはなれるよ(笑)」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る