登場キャラクター紹介 【ウェスタ】【アマンダ】


【ウェスタ】


 褐色の肌が特徴的なサリナス配下の女性騎士の一人、グランダライ公国の西方で暮らしていた遊牧民族の出身。出身部族のしきたりで人前では顔の輪郭と髪を隠すように地球で言えばイスラム圏のヒジャブのような布を巻いている。


 幼い頃から馬や牛、羊などと共に暮らし家畜の扱いに長けるだけでなく屋外生活にも慣れているので行軍時の野営技術にも秀でる。


 また、遊牧は一年どんな天候や場所でも行わなければならないので生存術にかけては他の追随を許さない。


 サリナスの配下の中で最も馬術に優れ、盗賊の一人二人なら自らが武器を振るわずとも馬を操るだけで倒す事ができるほどの腕前。


 金品に対して興味を示す事はほとんど無いが、家畜…特に馬に対しては別で強い興味を示す。



【アマンダ】


 サリナス配下の女性騎士の一人。一房だけ真紅、それ以外は藍色の短い髪を持つ男勝りな勝ち気な女性。


 元々は武官ではなく公国お抱えの爵位持ちの音楽家の家系に生まれた。そのため幼い頃から様々な楽器、伝統的な音楽に触れる機会が多かった。


 しかしながら、長じるにつれその高い格式に相応しい音楽に違和感を感じるようになる。彼女の感性からすると音楽とは王室や儀式を飾る為の澄ましたものではなく、王から下々の民まで誰もが抱く様々な感情を音にするものであり理性的ではなく感情的であるべきだと考えている。


 持って生まれた激しい性格は音楽だけでなく行動にも現れており、その一つが戦う事であった。それを追究した結果が戦闘術の会得であり、結果として歳の近いサリナス配下に所属する事となった。ややもすると王侯貴族が眉をひそめるようなアマンダの言動だが、サリナスは細かい事をとやかく言わないために彼女は居心地良く感じている。


 一通りの楽器をこなせるが特に弦楽器リュートを好む。娯楽の少ない戦場では音楽は将兵の心の癒しであり士気を高めるのに一役買っている。即興で曲を弾くのを得意としてその腕前は確か。

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