なんでも屋のかよだ 〜『タバコ屋』改め『なんでも屋』を始めました〜

ミコガミヒデカズ

 序章&第一章に登場する人物


加代田傳次郎かよだでんじろう


 本作の主人公。


 18歳、男性。高校卒業後に某大手外食産業チェーン店に就職したがここがとんでもないブラック企業。一日十五時間労働は当たり前、しかもいくら残業しても残業代はつかない。非番日であっても自分の所属する店に欠員が出ればその応援、時には他店であっても行かされる。


 そんな毎日に疲弊していたところ、同期の女性社員が仕事に追い詰められ自殺をしてしまう。その事をきっかけに入社半年足らずで退職した。


 よろず屋を営む加代田家の次男。現在は過疎化に悩む集落で店番をすると同時に加代田家のもう一つの家業である農業で両親が生産した野菜を通販で売るべくネット通販の管理をしていた。ある日、兄の征一郎が送ってきたプログラムを実行させたところ異世界に転移した。



加代田征一郎かよだせいいちろう


 傳次郎の実兄。三十歳、男性。小さな頃に見たテレビアニメを見て『ガン◯ムを作る』と言い残し東京の工業大学に進学、そのまま大手家電メーカーの開発部門に就職。


 天才的なヒラメキと地道に研鑽けんさんした実力で有用な新商品を開発するが、同時にマッドサイエンティスト気質があり困った事を引き起こす事もある。


 最近ラノベにハマり異世界転移ができないかと新たなプログラムを開発した。征一郎はその実験台に実弟の傳次郎を選ぶが…。



【ルイルイ】


 デンジが転移したダンジョンの中で出会った女性三人組の冒険者の一人。三人は実の姉妹である。


 ルイルイは三姉妹の長姉ちょうしであり24歳、ウェーブしたロングヘアと抜群のプロポーション。妖艶とも言える美貌と冷静沈着さを持つ美女で魔法の使い手でもある。



【メイメイ】


三姉妹の次姉じしで22歳、三人の中では斥候兼前衛、特に身の軽さには定評がある。まっすぐな黒髪と均整の取れたプロポーション。正統派美人といった印象。


【アイアイ】


三姉妹の末妹まつまい、18歳。短い髪と元気さが特徴の美少女である。好奇心旺盛であり三人の中で最も手先が器用。彼女がダンジョン内に異世界転移した傳次郎と加代田商店を発見した事から物語が動き始めた。



【ダン。ガツ。バズ。】


 王都と商業都市の中間に位置する街、マウロの冒険者ギルド内で傳次郎と出会った男性三人組の冒険者達。


 ダンは190センチほどの身長があり、鉄の鎧を着込んだ二十代中盤。美人三姉妹と評判のルイルイ達三姉妹と共にギルドに現れた傳次郎に腹を立て、顔の一発でも殴ってついでに金品や身につけていたサンダーバードの尾羽を奪おうとしたが傳次郎を守る為に現れた子猫と子犬(魔族シトリーと神族アヌビス)によって阻まれ、さらにはシトリーに両腕を飛ばされアヌビスにより地獄送りにされる。


 ガツ、バズ


 ダンとパーティを組む二十代前半の男達。ダンに従い傳次郎達を襲うがシトリーに片腕を飛ばされ、アヌビスにより地獄送りにされる。


 三人はすぐ後にアヌビスにより現世に戻されるが、罰として飛ばされた腕はそのままであり下着以外の全ての物は無くなっていた。


 その後の彼らがどうなったかは不明。



【シトリー】


 豹の体にマンティコアの翼を持つ上位魔族。魔界では12番目の実力を持ち大公爵の地位にある。


 何の不都合もないのだが、加齢というものが気に入らず自ら転生の秘術を用い新たに生まれ変わる。


 転生の秘術は文字通り生まれ変わり若い肉体に戻る秘術だが、魔界に限らず神界や冥界なども含めどこで生まれ変わるかは分からない。また、幼体に戻ってしまうため体が小さい間は本来の実力を発揮できないというデメリットが発生する。そのため、シトリーは傳次郎に子猫と誤って認識されるに至った。


 ちなみに幼体では本来の力が発揮できないとは言え人間はもとよりそこらへんのモンスターでは相手にすらならない。特に魔法の技術に秀でる。


 傳次郎の与えたキャットフードに魅力され、彼についていく事にした。アヌビスとは犬猿の仲ならぬ狼豹の仲。



【アヌビス】


 冥界に属する半狼半人の神族、普段は肉体ある者の生死を管理する役目を持っていたが自然の摂理に反する生命の誕生(シトリーが転生し物資界で肉体を得た事)を感じ、その存在を滅すために物質界に降臨した。


 アヌビスの言う摂理とは死んだ者は等しく冥界に渡り、審判を受けた後に物質界に戻る価値のある者だけが再び生を受けるとするもの。その際にかえるべき肉体の保存として人間達にミイラ作りの秘術を授けたとされる。


 冥界では霊体の存在であるアヌビスだが、物質界に降臨した事でシトリー同様に肉体を得て狼の幼体としての姿になる。そしてマウロー近郊の森でシトリーと、さらに傳次郎と邂逅を果たす。その姿から傳次郎からは子犬と思われていた。


 アヌビスにとってシトリーは滅すべき存在であるが、傳次郎のドッグフードに魅力され現在休戦中である。シトリー同様、物質界に降臨後間もないため幼体であるがその実力は高い。特に生死を司る神族であるため、その方面の技術に長じる。シトリーとは不倶戴天の間柄。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る