第18話 僕の意外な能力
「ルールは簡単!私と涼香と心ちゃんだけ入れる
『お、お泊り⁉』
「流石にそれは嫌だわ。絶対に優勝してやるわ!」
:いや、涼香様だけは勝てる気がしない。
:あんなにjpexやってもぼろ負けだったもんな。
:それより、心ちゃんの戦闘力が知りたい。
:どれぐらいうまいんだろう。
『いや!?全然できないと思うよ?jpex実況見てるだけだし。』
「よし!早速始めよう!!」
「勝ってやるわ!」
『えぇー!?』そして一回戦目が始まった。
~15分後~
「なんでこんなにやっても、瞬殺されるの!?」
「おかしいわ!なんでjpex実況見てるだけで、こんなに上手なの?」
『あはは……、なんでだろう?』
本当に何でだろう。何回やっても一瞬で勝ってしまう。ヘッドショットが当たりすぎたのかな……?
:あれはプロゲーマー並みだったぞ……?
:やばっ!すごすぎだろ、心ちゃん。あのルラルに勝つなんて。
:見た目に惑わされるな、心ちゃんはプロゲーマーだぞ。
:ヘッドショット連発できるってどんだけうまいのよ。
「と、いうことで……心ちゃんの圧勝でした!じゃあ、私と涼香に命令して!」
「ま、まぁ……心ちゃんならましだわ。」
『わ、わかりました。命令ではないんですが……、ルラル先輩と涼香お姉ちゃんとまたコラボしたいです!……できればオフコラボじゃない方向で……。』
「もっちろん!……ねぇ私の事も涼香みたいに、ルラルお姉ちゃんって言ってよ。敬語なしでね。だめかな?」
『分かったよ!ルラルお姉ちゃん!』
「ごふっ。……殺されかけた……。尊死しかけた……。」
『ごっ、ごめんなさいっ?』
「まぁ、これでよかったわね。」
よかったのかな?
『あっ、もう放送時間終わっちゃう!?』
「本当だ。心ちゃんとコラボできたし、もう帰るねー。ばいばい!」
そして、ルラルお姉ちゃんは配信部屋から出ていき、帰っていった。
「はぁ……。心ちゃんとの、時間を乱していったこと、もう許さない。あとで懲らしめておかないと。」
懲らしめる、ってあの……?
『えっ、涼香お姉ちゃん怖いよ……?』
「あっ、ごめんなさい。はしたない言葉が……。もう本当に放送時間終わってしまうから最後の挨拶だけやっときましょう。」
『うん!』
「ルラルも混ざったけど、私と心ちゃんのコラボ、視聴いただきありがとうございました。本波涼香と?」
『青空心でした!バイバーイ!』
:バイバーイ
:乙すずー
:乙ここー
:乙すずここー
:すずここペアてぇてぇ……
『えっ!乙ここーっていう挨拶も考えてくれたんだ。ありが』
放送を終了しました
:最後までいえてないww
:そこが可愛いwww
:すずここてぇてぇ……
「ふぅ……。終わった。」
なんだか、とっても疲れたな。
「お疲れー。流君、すごく頑張ってたね。反省会もかねて、どこか食べに行く?」
「あ、ごめんなさい。マネージャーから、事務所に来てくれと言われていたので。」
何の用事だか知らないけれど、一言で
「コラボ終わったら事務所に来て!」
と言われたのである。
「あー、そうか……。なら、事務所に連れて行ってあげようか?」
えっ!すごくありがたい。僕は事務所への道を知らなかった。
「ありがとうございます!では、お言葉に甘えて……。」
そして、桜さんの高級車に乗せてもらって、事務所まで行った。
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