第4話

「あっ、マリア!今起きたの!?もう昼だよ!」

「あ〜?良いじゃねぇかよ別に」


やっぱりマリアだったか、やっぱりこの二人はセットじゃ無いと落ち着かないな


今アレンに叱られて居るのは剣聖であるクソイケメンのマリアだ、何故かスーツだけど…


やっぱり剣聖と賢者のコンビは映えるねぇ


「あ〜、先生も居るのにそんな事言っちゃって良いのかな〜?」

「…え?せ、先生!?いや、これは、その…」


そんな剣聖も俺には頭が上がらないんですけどね?

…これだけはちょっと自慢なんだよなぁ


「アレン、マリア」

「どうしたんですか?先生」

「どうしたんだ?先生」


「いや、丁度二人とも揃ったから自己紹介して貰おうと思ってな」


「…えっ!?えーっと、先生の教え子のアレンです女だけど体は男だから宜しくね?レイネちゃん」


「あ〜、先生の弟子のマリアだ、俺も男だけど体は女だから宜しくな、…レイネ?」


彼ら…彼女ら…いや、彼女と彼は身体的な性別と精神的な性別がバラバラなトランスセクシャルなのだ


だからアレンは女装している

まぁ美少女にしか見えないけど


マリアも胸を潰して男装しているからかなり男っぽいけど女だ


「………あ、あ、アレン…さん……ま、ま、マリアさん…よ、よ、よろしく…お願いします」


よし!自己紹介も済んだし、とりあえず3人で色々と話して貰おう、そのためにも俺は退出するか…


「レイネ、俺はちょっと用事があるから3人で色々話しておいてくれ!じゃあな!」


アレン、マリア、レイネの事をよろしくな…!


ーーー


「あ〜、先生行っちゃった、レイネちゃん大丈夫?マリアと話せる?」

「あ?話せるに決まってるだろ、だよな?レイネちゃん?」


「……は、は、はい!だ…いじょうぶです!」

「ふふふ…それは良かった、で!最初に聞きたいんだけど…レイネちゃん、先生の事好きでしょ?」


「…!……そ、そ、それ…は」

「ははは!先生ま〜た新しい女引っ掛けてきたのか

…いや、俺らが知らないだけで元々かなりの人数引っ掛けてたのかもな」


「それにしてもレイネちゃんもかぁ〜」

「……?も、も、"も"です…か?」


「うん!私達も先生の事好きなんだ〜!」

「………ど、ど、どんなところ…が?」


「へ〜、あんた意外とグイグイ来るのな、俺は先生の男らしいところが好きだぜ?」

「う〜ん、私は先生の優しいところが好きかなぁ…あ!レイネちゃんは先生のどこが好きなの?」


「……わ、わ、私はキョウ…のおおらかなところが好き…かな」

「へぇ〜!やっぱり先生は優しいねぇ、誰も否定しないからこういう爪弾き物に好かれるのかな?」


「…じ、じ、じゃあ二人…はなんでキョウ…の事を先生って……呼んでるの?」

「うん?それはね…?」

「そ、それはな…?」


「「先生だから?」」

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