彼女はスリップを滑らせた

永嶋良一

1.由紀

 私が風呂から出ると、スリップを着た由紀が立っていた。スリップの白さが眼にまぶしい。


 「先生、見て・・・」


 そう言うと、由紀は両腕を交差させてスリップの左右の肩ひもを肩から滑らせた。スリップが由紀の華奢な身体を滑っていって、音もなく床に広がった。


 私の眼の前には由紀が生まれたままの姿で立っていた。


 次の瞬間、女鹿のようなしなやかさで由紀が私に飛びついてきた。その勢いで私はすぐ後ろのベッドに仰向けに押し倒されてしまった。由紀の手が私の腰のバスタオルをぎ取った。私は由紀と同じ姿になった。


 由紀が私の上に乗ってきた。私の胸に乳房が強く押し付けられた。由紀は唇で私の首を吸ってきた。由紀の喘ぎ声がした。


 「先生・・ああ・・先生・・抱いて・・」


 私が由紀と初めて出会ったのは3ケ月前だった。


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