△アニメ成分5
今クールの作品も終盤戦。
視聴継続中、断念作品、新たに視聴開始した作品など、総括はまた後にして、今回は過去作で好きな作品をご紹介いたします。
テーマは「学園青春モノ!」
『氷菓』2012年
「わたし、気になります!」で有名な学園青春ミステリー?
人が死なない傷付かない推理モノがお好きなら、視ない選択肢はないという素晴らしい作品でございます。
原作は2001年に刊行された米澤 穂信さんの同名小説。
爽やかで、微笑ましく、本格推理ファンにも楽しめるのです。
現在開催中の若年層向けコンテストにぴったりの逸品だったり。
恐らく、運営が求めてる小中校生向けの推理モノの基準的な作品なのでは? と個人的に思っています。
当然、私の作品に多大なる影響をいただいております。
『境界の彼方』2013年
ある一族の少女と半妖の少年の物語。
原作は鳥居なごむさん。本も買いました。
異能戦、出血、肉体損壊、そんなタグが付きそうな内容で、運命によって初っ端から戦う二人だったりしますが、基本的にはのんびりムードでお話は進みます。
二人の距離感、会話、じれじれ。
終盤の演出もさることながら、テレビ版から続く劇場版。蛇足的な印象を持たれるかもしれませんが、何度見ても涙腺が壊れてしまう。
種田梨沙さんの栗山未来は、キャラと声のマッチングで言えば神レベル。
ありとあらゆる「不愉快です」をご堪能ください。
『響け!ユーフォニアム』2015年
原作は武田綾乃さん。
私の子どもたちが吹奏楽部で活動していた時期と重なり、吹奏楽あるあるを感じさせてくれた作品群です。
昨今、部活動の過剰な練習時間が大きな問題になっています。
渦中にいる子どもたちは勝利を求めるあまり、限界に気付かないこともある。
栄光を勝ち取る人の陰に、多くの学校と多くの部員が存在し、残酷な生存競争を突きつける。
それでも、勝負だけではない、心に残るフレーズを奏でる喜び。表現者の行動原理は、我々創作者に通じる世界です。
好きだから、紡ぐ。
そんな想いの源泉を感じさせてくれる作品です。
『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』2018年
実にインパクトのあるタイトルでございます。
原作はライトノベル界の巨匠、鴨志田一さん。
他の作品もアニメ化されていますが、完成度の高さで言えば本作が抜きん出ている印象がありますね。
若年時に得た量子力学的な知識を“思春期症候群”という架空の病症にリンクさせ物語を構成する技法は素晴らしいのひと言。
シュレディンガーの猫、ラプラスの悪魔、量子テレポーテーションといった中二心をくすぐるワードと青春恋愛模様が絶妙に絡まり、突っ込みどころにも“思春期症候群”なら仕方ない。と納得してしまう(笑)
個人的にはメインヒロインルートではなく、朋絵ルート、かえでルートで号泣するという黒い歴史を刻んでしまいました。
ということで、京都アニメーション縛りかと思えばそうでもないという結果でしたね。
どれも何度も視てしまうので、時間泥棒作品と評していたりします。
そしてどの作品も原作小説からのアニメ化。
自作に声や音楽が付与されるのって、嬉しいだろうなぁ。
つづく
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