ワタシをカタチ創るモノ

△マンガ成分２

　今回は、絶賛続刊中、購読中のマンガの一部をご紹介します。

　ちなみに私の本の買い方ですが、最初は手当り次第電子書籍で買って、気に入ったものは書籍で買います。

　物体として所有したいと思う作品が、私にとって良作なんだと思います。

『葬送のフリーレン』（７巻～）山田鐘人、アベツカサ

　最初は出オチみたいな物語かと思ったんです。

　主要キャラがどんどん……。

　ああ、回想モノかと。

　でも見事に裏切られましたね。

　冒険＋回想。そして色づく記憶。

　魔法の解釈も斬新でユニークです。

　美麗な作画は書き込みも細かく、随所に遊び心もあり、良質な絵本を眺めている気分も味わえます。

　残酷なシーンも多いのですが、それを感じさせない人々の前向きな生き様に胸を打たれることもしばしば。

　いずれ訪れるであろう「長命の悲哀」がどういった決着を迎えるのか、楽しみです。

『味噌汁でカンパイ！』（１３巻～）笹乃さい

　最初は「絵買い」でした。

　味噌汁をテーマ！？　にした可愛らしい中学生の二人。ほのぼの、のんびり、美味しそうな食卓。

　ニヤニヤが止まらないエピソードの数々に、どこまでも優しい世界が広がります。

　殺伐な日常、悲壮な毎日、疲労する心を抱えている現代人にとって、下手な異世界物語よりよっぽど現実逃避ができて、非日常間を味わえます。

　男性女性どちらにとっても、こんな相手がいたら！　と思わずにはいられないのではないでしょうか？

　恥ずかしながら、泣いてしまうエピソードも多くありました。

　次巻で完結との事。寂しい限りです。

『君は放課後インソムニア』（８巻～）オジロマコト

　祝、アニメ化！！

　雰囲気のある、不眠症を扱った物語。と最初は思っておりました。

　淡々とした中に、ときおり見せる等身大の人物描写に、どんどん惹きこまれます。

　これもダブル主役かな、高校生二人の物語は秘密の共有から共感を覚え、やがてかけがえのない存在に変化していきます。

　ただねぇ、どっちにも転べるような描写が多くて、それがただただ心配です（笑）

　そりゃいずれは失う片翼としても、それは存分に同じ時を生きた後でいいと思うのです。

　数えきれないほどの写真と、記憶を残してからで。

　今はただ二人の行く末を見守りたいと思います。

　つづく