15本目の剣
キャスケットを被り。
騎士の剣を下げ。
街の警備に準ずる。
南街の警備隊より。
「アームドパルト殿!コチラは異常なし!です。」
「あー。コッチも大丈夫そー。」
「しかしアームドパルト殿がコッチに顔出すなんてねー。雨でも降るんじゃない?」
「静かに警備できんのか。この会話王都の警備隊がするもんじゃねぇぞ?」
「うへー。アームドパルト殿でもそういうの気にしますかー。」
「当たり前だ。民衆にどう思われてるかが生命に関わる。」
「アーサー王は遅番っすか?」
「アーサーに遅番も早番もないだろ。あえて言うなら中番だろ。途中にさっと現れてさっと掻っ攫ってく。それがアーサーだ。」
「マジですか。アーサー王パナいっす。」
タッタッ。
「アームドパルト殿!コチラにこのような手紙が。」
拝啓。
アームドパルト殿。
突然ではありますが爆弾を仕掛けました。
解除コードは次の通り。
1.亀の甲羅は堅いもの。
2.クビにかける輪っかにて。
3.パーシバルの年齢。
ではお楽しみください。かしこ。
「!。これは犯行予告...!アームドパルト殿!どうされますか?」
「すまん!寝てた!」
「マジですか。流石大物ですね。」
「とにかく探すしかない。俺はアーサーを呼んでくる!他は待機だ!」
『了解!』
「ずるるー。もぐもぐ。アームドパルト?なんか用ですかね?」
「嗚呼。アーサー。爆弾を解体したことはあるか?」
「けほっ!いきなりなんですか?脈絡なしじゃないですか。」
「そうか!ないのか!なら剣に頼るしかあるまい!さあ!アーサー。剣を抜いて目的を果たそう!」
「あわわ。アームドパルトがなんか言ってる〜!」
街の中央。剣が刺さった木の前。
「嗚呼。今からアーサーが剣を抜く!」
(名前どうしよう)
「嗚呼。彼の名を。ボムズ。ふん!」
「ってアームドパルトが抜くの!?」
「抜けん。アーサー。後は頼んだ。」
「ふー。もうボムズでもなんでもいいよ。」
スッ。
おぉー!
「よし。その剣で叩き切るわけだな。」
「いやいや...。衝撃加えたら爆発するじゃん。そんな死に方したくありません。」
「そもそもどこに仕掛けられてるんだ?」
「部下に調べさせてるんじゃないの?」
「大丈夫だ。部下は待機させてある!」
「なにが『大丈夫だ。部下は待機させてある!』ですか。全員で探しなさい。これは命令です。」
「聞いた通りだ!探しに行くぞ。」
「アームドパルト殿。非常に言いにくいのですが、警備隊事務所に仕掛けられておりました。」
「そうか!なら安心だな!アーサー。お疲れさん。」
「そっかー。じゃあ大丈夫だね!とはならないでしょ。もっかい考え直してみてよ。事務所入れなくなるどころか事務所吹き飛ぶよ?」
「心配するな。暗号を解けば解除出来ると誰かが言っていた。」
「誰よ。それ言ってたの。」
「とにかく。アーサーには爆弾を解体する任についてもらってだな。」
「何故私が。アームドパルトに譲るよ...。」
「剣を抜いたのはその為だろう?爆弾で美しく散って伝説とする!」
「何言ってんだ?アームドパルトを叩き切ってもいいんですよ?」
「まあまて。これは簡単な暗号だ。一つ目。亀の甲羅は堅い。これは亀の甲羅の模様。つまり八角形を表している!つまり8。二つ目。クビにかける輪っか。これは丸。つまり0。パーシバルの年齢。この前誕生日だったから55だ。な?簡単だろ?」
「アームドパルト。」
「なんだ?」
「今あなたをクビにするかどうか非常に悩んでいます。」
「よし!なら話は早い!この暗号を解いたのはアーサーだということにしよう。さあアーサー。暗号を入力して爆弾を止めてくれ!」
「はなしが通じない。」
「そうか!」
警備隊事務所爆弾前。
「えぇーと。8055?」
「どうだ!?」
「アームドパルト。3桁しか入力できません。」
「あとは任せた!」
「アームドパルト!行っちゃった。」
(3桁ってことは)
ピッピッピッ。
『キーコードの入力を確認シマシタ。爆弾を解除します。』
アームドパルトは退避しつつ考えていた。
これ訓練なんだがアーサー分かってるのか?
後で怒られるのは嫌なのでトンズラする。
パーシバル出てこなかったから分かってはいると思うがな。
次回。ボムズ!訓練でチリになる!
15本目の剣読了。
Thi・16本目の剣を始めますよろしいですか?
魔眼名:無気力の魔眼
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